<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇19日◇女子フリー◇ミラノ・アイススケートアリーナ米紙U…

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇19日◇女子フリー◇ミラノ・アイススケートアリーナ

米紙USAトゥディがショートプログラム(SP)13位からフリーで5位へと躍進したアンバー・グレン(26=米国)について「グレンは五輪で喜びを奪われ、最後に喜びを見つけた」と題する記事を掲載した。

グレンにとって、ミラノ・コルティナ五輪は、おそらく最初で最後の五輪だっさた。26歳の米国女子代表のスケーターは98年ぶり。2019年にLGBTQ(性的少数者)を公表。開会式の直前にはトランプ政権によるLGBTQへの影響について質問を受けて自らの考えを示すと「おそろしいほどの憎悪と脅迫を受けた」ため、SNSの利用制限をすることになった。

2010年代にはうつ病、摂食障害を患い、しばらくフィギュアから離れることになった。メンタルヘルスの治療だけでなくスポーツ心理学も学び、成績は徐々に向上。全米選手権3連覇を達成した。

五輪で競技が開始されても、団体では演技でミス。「最後のイリア・マリニンにプレッシャーをかけてしまった。巻き返してくれたマリニンに本当に感謝している」という。個人戦になってもSPではミスを繰り返し13位。あまりの失望に競技後はキスアンドクライで点数が出る前から号泣して、取材には何も答えられなかったほど。フリーを前に「自分はオリンピックにいるんだ」と言い聞かせた。素晴らしい演技で5位まで上昇。「この位置にいるなんて思ってもみなかった。自分を誇りに思っている」と語った。

LGBTQを巡る発言から憎まれ、嘲笑されたオリンピック(五輪)はグレンにとって厳しいものだったが、その苦労は最後の演技で報われたという。