(19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子シングル・フリー) 演技を終え、千葉百音(…

 (19日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子シングル・フリー)

 演技を終え、千葉百音(もね)(木下グループ)は自らを納得させるように、何度かうなずいた。

 満面の笑みではない。

 初めての五輪を20歳で迎えた。ショートプログラム(SP)でメダル射程圏の4位につけていた。

 フリーでは苦手意識があった前半の3回転ルッツと3回転サルコーを乗り越えた。波に乗りかけたが、後半の3回連続ジャンプで「ちょっと詰まっちゃった」。フリーの得点は143・88点。自己ベストの144・94点にわずかに届かなかった。

 3人を残した時点でトップに立ったが、最終的には4位だった。

 銅メダルの中井亜美(TOKIOインカラミ)と1.28点差だったと報道陣から聞かされた千葉は、その差を知らなかったようで「1.28?」。悔しさが交じるニュアンスで数字を繰り返した。

 「全力を出し切っても、なお届かなかったのは初めて。言い表しがたい、複雑な悔しさはあります」。すぐには心の整理がつかない。

 それでも、「4位だったことは悔しいですけど、表彰台に乗った3人の演技は本当に素晴らしかった」。メダリストを心からたたえた。(稲垣康介)