サドフスキシノット(右)と村瀬(左)。この二人へのジャッジが物議を醸している(C)Getty Images 檜舞台での不…

サドフスキシノット(右)と村瀬(左)。この二人へのジャッジが物議を醸している(C)Getty Images
檜舞台での不可解な採点に疑問が投げかけられている。
物議を醸す事態となったのは、現地時間2月18日に行われたミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子スロープスタイル決勝だ。
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初出場となった日本の深田茉莉が87.83点をマークして同種目日本勢で初の五輪金メダルを獲得した中で、小さくない論争を巻き起こしているのは、銀メダルとなったゾイ・サドフスキシノット(ニュージーランド)と、銅メダルの村瀬心椛へのジャッジだ。
白熱した展開となる中で、両雄ともに深田に負けず劣らずのランを披露。2.03差で頂点に手が届かなかった村瀬も、逆転を狙った最終3本目で「フロントサイドトリプルコーク1260」や「トリプルコーク」といった難易度の高い技を見せつけていた。
それでも金メダルには手が届かなかった。「自分が出しきったランで、なんか出しきってないような感じがしちゃって、ものすごくつらいです」(テレビ朝日「報道ステーション」のインタビューより)と唇をかみしめた21歳に対するジャッジには異論が噴出。海外の識者からもさまざまな意見が相次いだ。
米専門誌『SNOWBOARDER Magazine』のジョシュ・サリバン記者は「(ジャッジの質が)改善されるまでに、オリンピックはあと何回間違えるのか」とバッサリ。「オリンピックはライダーたちが当然得るべきもの、彼らが懸命に努力してきたもの、そしておそらく二度と手に入らないであろうものを奪った」と異論を投じた。
オリンピックの採点基準の不安定さについて「以前から存在する」と断じたサリバン記者は、「大雪の影響を受けていたこの日のコースで最も難しかったのは最後の2つのジャンプだった。しかし、審査員はそれに応じて基準を調整しなかった」と問題視。その上で「マリ・フカダだけを一方的に批判する気はない。彼女も2本のジャンプを決めている」と前置きし、辛辣な意見を投げかけている。
「レールで何をやるかに重きを置いていた審判は、ジャンプセクションでどの技を評価するかという点で一貫性を欠いていた。彼らの採点方法は理不尽だ。審査員たちは、まるで朝起きた瞬間に物事の進め方を決め、その主張を頑なに貫いたかのようだった。それはあまりに的外れと言える。とくに3位になったムラセがバックサイド1620を成功させていることを考えるとなおさらだ」
不満をぶちまけたサリバン記者は「審査員をクビにしろとか、資格を剥奪しろとか言っているわけではない」とも説明。「要するに審判員に正当な報酬を与えるべきなんだ。もう心底うんざりしているんだ。今やスノーボード界で最も根本的な問題は、重要な大会でライダーが不当な扱いを受けている点だ。この問題を正しく解決したいのであれば、広範囲にわたる体系的な変化が必要である」と改善を要求した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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