<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇女子フリー◇19日◇ミラノ・アイススケートアリーナ【ミラ…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇女子フリー◇19日◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=藤塚大輔、木下淳】ショートプログラム(SP)3位の世界女王アリサ・リュウ(20=米国)が、逆転で金メダルを獲得した。
フリー1位の150・20点をたたき出し、合計226・79点。8日まで行われた団体に続き、米女子では初の2冠を達成した。「今日はずっと楽しかった」とほほ笑んだ。
前回22年の北京五輪では6位入賞。翌月の世界選手権では銅メダルに輝いた。ところが一転、まさかの16歳にして電撃引退を表明。「スケート以外のことがしたい」とエベレストを登山したり、進学したカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)で心理学を学んだりした。スケート靴は1年半にわたってクローゼットの奥にしまい、競技も全く見なかったという。
そんな中、24年1月にふと思い立った。「スケートって、どんなものだったっけ?」。軽い気持ちでリンクへ戻り、20分ほどウオーミングアップした後にいきなり3回転サルコーを着氷。3カ月後には全5種類の3回転を降り、復帰を決断した。
カムバック1季目の昨季はいきなり世界選手権で優勝。今季も五輪前哨戦となった昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルを初制覇した。緊張とは無縁の世界女王は今大会もミスなく演技を通し、復帰からわずか2年弱で五輪女王へと駆け上がった。
この日の演技後、あらためて一時引退が現在に与えた影響について問われると「すごく長い話になるから、ここで話すのは本当に難しい。いつかみんなに話すつもりよ。あらゆる経験が今の私を形作っている」と返答。これまでの人生全てが、金メダルにつながったと強調した。
◆アリサ・リュウ(Alysa Liu)2005年8月8日、米カリフォルニア州生まれ。19年全米選手権で史上最年少の13歳で優勝。同年ジュニアGPシリーズ第1戦アメリカ大会で、米国女子初の4回転ルッツ成功。同年ジュニアGPファイナル2位。20年世界ジュニア選手権3位。22年北京五輪6位。同年世界選手権3位。同年4月に引退を表明し、24年3月に現役復帰を発表。25年世界選手権から国際スケート連盟(ISU)の主要大会で3連勝。身長158センチ。