今大会も2種目でメダルを獲得し、存在感を示しているグー(C)Getty Images 国籍変更に揺れた才女は雪上で輝きを…

今大会も2種目でメダルを獲得し、存在感を示しているグー(C)Getty Images

 国籍変更に揺れた才女は雪上で輝きを増している。目下開催中のミラノ・コルティナ冬季五輪で、2つの銀メダルを手にしている中国代表のアイリーン・グー(谷愛凌)だ。

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 存在感は大会屈指だ。現地時間2月16日に行われたフリースタイルスキー女子ビッグエアでは179.00点のハイスコアを記録。トップのメーガン・オールダム(カナダ)にこそ及ばなかったものの、スロープスタイルに続く今大会2つ目の銀メダルを獲得した。

 母の強い勧めもあって2019年6月に中国代表に転身したグー。一方で現在も生まれ故郷であるアメリカの名門スタンフォード大学に通いながら、年間2300万ドル(約36億3400万円)を稼ぐスーパーモデルとしても活躍。主な活動拠点をアメリカに置くことで、批判の的ともなっている。今大会もアメリカの副大統領であるJ.D.バンス氏が「アメリカ代表として競争するべき」と断じるなど、“逆風”は険しいままだ。

 それでも前回の北京大会で計3つ(金2個、銀1個)のメダルを手にしていた22歳は、威風堂々。いまだ表彰台の頂にこそ立てていないが、参加予定の3種目中2種目でメダル獲得に成功している。

 その圧倒的な成果は、本人の図抜けた精神力に起因する。現地時間2月16日に中国国営放送局『CCTV』のインタビューに応じたグーは、SNSをはじめとするネット上での悪質メッセージが尽きないことを告白。その上で「別に今も楽になったわけじゃない。ただ自分が前よりも強くなって、耐えられるようになっただけ」と発信している。

「私は一度、競技に出ると決めたら、決してためらったり、揺らいだりしない。今の最高の自分を世界に見せたい。勝とうが負けようが、勇気を出してフィールドに立つ。そして私は他の人を守りたいとも思ってる。私のように攻撃されたり、ネットでいじめをされたりしないことを願いたいの」

 SNSによる悪質な中傷が大問題となっている昨今のスポーツ界。その中で「強くなって、耐えられるようになった」と言い放つグーの存在は、稀有だと言えるのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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