(18日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スノーボード女子スロープスタイル決勝) 18日の女子スロープスタイ…
(18日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スノーボード女子スロープスタイル決勝)
18日の女子スロープスタイル決勝が終わって1時間近く経っても、村瀬心椛(ここも)(TOKIOインカラミ)は泣いていた。
「みなさんの期待に応えられなかった。それが一番悔しい」
逆転を狙った最終3回目。軸を斜めにし、縦に3回転、横にも回る「トリプルコーク1260」を完璧に決めた。女子では珍しい大技を披露し、最後は力強く両手を突き上げた。「今まで出したことがないベストのランが出せた。勝ったと思った」
しかし、得点は思ったほど伸びない。
トップの深田茉莉に2.03点届かず、3位。ビッグエアとの2冠を狙ったが、「そう甘くはなかった」と肩を落とした。
17歳で初出場した前回の北京五輪はビッグエアで銅メダルを獲得した一方で、スロープスタイルは10位に沈んだ。
苦手を克服しようと、「この4年間、めっちゃ本気で練習した」。昨夏はニュージーランドで1日6時間の練習を繰り返し、技を磨いてきた。
ひとしきり泣いた後、前を向いた。「力は出し切った。次はもっと強くなった姿を見せます」。銅メダルでは満足できなくなったことが、21歳の成長を物語っていた。(山口裕起)