明暗が分かれる形となった中井(左)とグレン(右)。この二人のパフォーマンスをレジェンドが語った(C)Getty Imag…

明暗が分かれる形となった中井(左)とグレン(右)。この二人のパフォーマンスをレジェンドが語った(C)Getty Images

 日本勢の躍進にレジェンドも舌を巻いた。

 現地時間2月17日に行われたミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)では、出場した日本の3選手が躍動。初出場となった17歳の中井亜美が首位に立てば、エースである坂本花織も2位に。4位となった千葉百音も、3位のアリサ・リウ(米国)とは2.59差だ。

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 現地時間20日に行われるフリープログラム(FP)での表彰台独占の可能性も残した日本勢。そのパフォーマンスレベルの高さは、世界的な賛辞を集めている。ロシアのスポーツメディア『Sport Express』の取材に応じたエフゲニー・プルシェンコ氏は、「最も称賛に値するのは、3人の日本人スケーターだ」と絶賛。中井、坂本、千葉の名を列挙する形で褒めちぎった。

 現役時代に「皇帝」の異名で恐れられたロシアの偉才は、オリンピックでも2006年のトリノ大会で金メダルを獲得した経験を持つ。そんな百戦錬磨のレジェンドは、SPで目の当たりにした日本人スケーターたちの滑りについて興奮気味に持論を展開した。

「彼女たちはポジティブで、笑顔も絶えず、全くと言っていいほど気負うところがなかった。3人揃って驚異的なスケーティングスキルと、見事なステップシークエンスを披露していたよ。トリプルアクセル1本、ラン2本、そして氷上全体で滑らかな表現を見せてくれていた。まさにゴージャスな女性たちだったね!」

 続けて「神を怒らせないように。本格的な戦いはこれから」と油断大敵との見解も示したが、プルシェンコ氏に日本勢が相当なインパクトを植え付けたのは間違いない。

 一方でプルシェンコ氏は、まさかの失速が話題を呼んだアンバー・グレン(米国)にも言及。3回転ループが2回転にとどまるなど、SPの必須要素を満たせずに0点となる失態を犯し、13位に甘んじたメダル候補の滑りを「期待外れだった」とバッサリ。そして、辛辣な意見を展開した。

「プログラム自体の出だしは素晴らしかった。トリプルアクセルを決め、続いてトリプルフリップとトーループの連続ジャンプも成功させていた。しかし、そこで彼女は気が抜けってしまったように思う。トリプルループを成功させる自信が揺らいだのか、完全に集中力を失った。その結果、ジャンプの代わりにバタフライを決めてしまった。そこからプログラムの後半はもう精彩を欠き、かつてのエネルギーすらも失われた」

 果たして、プルシェンコ氏が断じたグレンが逆襲の演技を見せるのか、それとも日本勢が逃げ切りに成功するのか。はたまた他の選手の台頭もあるのか。いかなる展開になっても、現地時間20日のFPから目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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