「練習試合、広島2-4ロッテ」(18日、コザしんきんスタジアム) 勢いが止まらない!広島のドラフト1位・平川蓮外野手(…
「練習試合、広島2-4ロッテ」(18日、コザしんきんスタジアム)
勢いが止まらない!広島のドラフト1位・平川蓮外野手(21)=仙台大=が18日、練習試合・ロッテ戦(コザ)で対外試合初本塁打を放った。左打席から推定飛距離125メートルの特大弾は“チーム1号”で“12球団新人1号”となった。左右両打席から長短打を量産する怪物ルーキーから目が離せない。
コザに稲妻が走った。すさまじい速度で弾き出された打球は、瞬く間に右翼スタンド後方にある防球ネットに突き刺さった。バットとボールがぶつかる衝突音は、近隣の米軍基地から断続的に飛び立っていく戦闘機のごう音をしのぐほどのインパクト。衝撃的な“プロ1号”を放った平川は「会心の当たりだった。よかった」と頰を緩めた。
スタンドをどよめかせたのは八回先頭で迎えた4打席目。右腕・冨士に対して、左打席に立つと「真っすぐに遅れないタイミングで待っていて、真っすぐが来たのをはじき返した」。2球目の高め直球を捉えると、新井監督も「打った瞬間でしたね」と認める特大弾となった。
五回にも左打席から右前打を放っており、これで対外試合デビューから3戦連続複数安打&打点の離れ業。15日の巨人戦(那覇)では決勝適時打を含む2安打1打点、17日の楽天戦(コザ)でも3安打1打点でファンの期待を毎度超えてくる。
ただ、この日の試合前時点で右打席が4打数4安打だった一方、左打席では5打数1安打だった。「最近、左打席の感触が悪い」と感じ取り、自身の打撃フォームの映像を見て分析。体の開きが早まっていることに着目し、試合前の練習では左打席で中堅から逆方向へ打球を飛ばし続けた。
「試合と練習は別で考えている」と語る。練習で意識付けをして、試合では無意識を徹底。「練習は中堅方向意識で。試合はもう何も考えない感じにしたら良かった」とうなずいた。初めてのキャンプで疲労が蓄積する中でも進化し続けている。
これで対外試合は14打数7安打の打率・500。新井監督は「そこまで驚きはない。これぐらいはやると思っていたので」と、無限の可能性を秘める逸材への期待を隠すことはない。
平川自身も「きょうはホームランが良かっただけで、他はあまり良くなかった」と貪欲な姿勢を際立たせる。キャンプも残り1クール。「いい内容で終わる打席を多くつくれればいいかなと思っています」。実戦漬けの沖縄で、衝撃をさらに上書きするつもりだ。
【平川 蓮(ひらかわ・れん)】
◆生年月日 2004年3月31日生まれ、21歳。北海道札幌市出身
◆サイズ 187センチ、93キロ
◆投打 右投げ両打ち
◆球歴 小学4年から円山リトルジャイアンツで野球を始め、宮の森中では軟式野球部に所属。札幌国際情報高では2年夏からベンチ入りし、主に投手。仙台大では野手に転向し1年秋にリーグ戦デビュー。2年秋に左打ちから両打ちに挑戦。大学リーグ戦では通算打率・314、9本塁打、50打点。ベストナイン3度、本塁打王1度、打点王と盗塁王2度。昨夏の日米大学野球選手権の大学侍ジャパンメンバーにも選出。
◆50メートル走 5秒9
◆遠投 120メートル
◆ハマっていること 藤井風の音楽を聴くこと
◆特技 球技系のスポーツ、バドミントン