「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座) 甲高い打球音を響かせた男に、大きな拍手が注がれた。阪神・木浪がシート打撃で岩貞…

 「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座)

 甲高い打球音を響かせた男に、大きな拍手が注がれた。阪神・木浪がシート打撃で岩貞から長打。4球目を捉え右中間への二塁打とした。表情を変えず「良かったです」と淡々と振り返ったが、7日のシート打撃で2安打、11日の紅白戦では1安打と、打席に入った実戦や実戦形式で安打をマークしてきた中、またもや定位置再奪取へ結果を残した。その裏には、バットの変更があった。

 1月の自主トレ段階から、グリップエンドが太い形状の通称「こけしバット」を導入。キャンプでも使用中だ。「自分の中でしっくりきたので今も使っていますが、まだ始まったばかり。どうなるか分からない」と前置きした上で「余計な力が手に入ってしまうのを、なくすためっていうのはあります」と明かした。

 「こけしバット」は手元に重心があるため、一般的には操作性の向上が期待できる。コンタクト率アップが狙いかという問いに「そこが一番かもしれない」と確実性を求め、今後も自身の感覚と対話を続けていく。

 今年はディベイニーや小幡、熊谷らと遊撃を争う立場。昨年は72試合の出場で打率・193、0本塁打、15打点にとどまった。今キャンプはプロ入り初の具志川組スタート。ただ宜野座でも具志川でも、ひたむきに野球と向き合う姿は変わらない。「これから実戦が入ってくる中で、どう準備するかだけ。がんばっていきます」。ポジション奪還に、全力を傾ける。