取材・文:中川正博(ラリーズ編集部)卓球台を設置している企業には「何か理由があるに違いない」との仮説を元に様々なオフィスを訪ね歩く本連載「オフィスピンポン」。前回のfreeeに続き、今回はWantedlyに取材を申し込んだ。同社の掲げるモッ…

取材・文:中川正博(ラリーズ編集部)

卓球台を設置している企業には「何か理由があるに違いない」との仮説を元に様々なオフィスを訪ね歩く本連載「オフィスピンポン」。前回のfreeeに続き、今回はWantedlyに取材を申し込んだ。同社の掲げるモットーが「シゴトでココロオドルひとをふやす」だ。これは面白いオフィスに違いない。

徹底的にこだわったオフィス

今回オフィスを案内してくれるのは、広報担当の小山恵蓮(こやまえれん)さんだ。



「オフィスのコンセプトは、ニューヨークです。ニューヨークは伝統ある場所でありながら新しいものもたくさん生まれており、シンプルなデザインの中にアンティーク調の家具を配置することで、雰囲気を創り出しています」(小山さん)。
オフィスに入るなり、出迎えてくれるのは、小さなタイルで床に描かれた「W」のロゴマークだ。



会議室の名前を見ると「Gold Experience」の文字。



「会議室の名前はすべて『ジョジョの奇妙な冒険』に関連したものになっています」(小山さん)。「Gold Experience」は『ジョジョ』の第五部に登場する主人公ジョルノ・ジョバーナの“スタンド”と呼ばれる能力の名前だ。

そしてオフィスの中ほどへ進むと、Wantedlyの名物とも言える階段があり、階段の奥には「W」のロゴマークが光っている。電球を組み合わせてかたどった「Wantedly」の文字はクラシカルなデザインで、“ニューヨークの裏路地にあるいい感じのトラットリア”といったところ。



そのさらに奥に、卓球台があった。

こだわりのオフィスにある卓球台

「これが卓球台です。」(小山さん)

一瞬、筆者の脳裏に「?」マークが浮かんだ。

青か緑の卓球台を想像しながらあたりを見渡すが、そこにあったのは濃いブラウンのおしゃれなテーブルであるだけだ。



確かに卓球台だ。しかも、ラケットとボールもしっかりと常備してある。



「こちらのオフィスに移転した際に、社員で遊べる何かが欲しいという意見があり、機能性も踏まえ、テーブルとしても使える卓球台が採用されました」(小山さん)と導入の経緯を話す。

ただ、業務で電話をする社員が多いこともあり、卓球の音が響いてしまうため、昼間に利用することはあまりないそうだ。

「社内でよくイベントを開催しているのですが、十分な大きさもあるし、高さも丁度良いので立食用のテーブルとしても重宝しています(笑)」(小山さん)。確かに卓球台の高さは76cmと、ダイニングテーブルにぴったりだ。

最後に、普段はまったく卓球をしない小山さんだが、せっかくなのでラケットを握ってもらうことにした。



今回訪ねたWantedlyでは、2016年11月にリリースしたWantedly Peopleがリリース8か月で100万ユーザーを突破したとのこと。瞬時に複数の名刺を読み込むことができるため、ビジネスマンの読者の方はぜひ試してみてはいかがだろうか。