【ミラノ18日=木下淳】26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)フィギュアスケートのペアで、愛称「りくりゅう」こと三…
【ミラノ18日=木下淳】26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)フィギュアスケートのペアで、愛称「りくりゅう」こと三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)に五輪史上最大の逆転劇を食らったドイツ組が、母国メディアに「必ずしも金メダルである必要はなかった」と打ち明けた。
ショートプログラム(SP)首位のミネルバファビエンヌ・ハゼ、ニキータ・ボロディン組が、母国のテレビチャンネル「SPORT1(スポーツ・アインス)」に出演。フリーでは順位を落として銅メダルだったものの、一夜明け、ハゼが「銅メダルを獲得した喜びの方が大きい」と語った。
「フリーの演技では、残念ながら少しミスをしてしまいました。ただ、私たちはメダルを望んでいましたけど、必ずしも金メダルである必要はありませんでした。銅メダルを獲得できたことを、とてもうれしく思っています」
そう言い切る背景も伝えられた。「キャリアの、どん底にいました」と告白したハゼは、前回22年の北京大会に当時のパートナー、ノーラン・ジーゲルトと出場。最下位に終わった。
「北京とミラノでは、地獄と天国のような違いになりました。4年前、私が次の五輪で表彰台に立てるなんて誰かから言われても、私自身が決して信じなかったでしょう。北京はキャリアの、どん底。その後、引退も考えました」
しかし、北京の1年後、ボロディンとの運命の出会いが人生を変えたという。
「チーム全員が『いい相手を見つけたよ』と言ってくれたんです。ニキータと初めて氷上に立った時、私たち2人は『大きな成果を挙げられる』非常に大きな可能性を、すぐに感じ取りました」
ドイツのヘッドコーチを務めるドミトリー・サビン氏がロシア出身で、同国サンクトペテルブルク出身のボロディンとコンタクト。成功の物語の始まりとなって、わずか3年後に五輪の表彰台へ立てただけに「必ずしも金メダルである必要はありませんでした」の発言は、まさに万感の思いが込められたものだったようだ。
ドイツの2人はSPで自己ベストを更新する80・01点をマーク。見事に首位発進し、今季ワーストの73・11点だった、りくりゅうに6・90点の大差をつけていた。ところがフリーは、序盤の3連続ジャンプから乱れた。続く単発のサルコーも1回転になるミスが出て4位の139・08点。合計219・09点となったが、前日のリードが生きて4位のハンガリー組を3・83ポイント差でかわし、総合3位で銅メダルをつかみ取った。