ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)フィギュアスケートのペアで、三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が同…

ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)フィギュアスケートのペアで、三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が同種目日本勢初の金メダルに輝きました。

2人がペアを結成したのが19年夏。国際大会デビューは同年11月のグランプリ(GP)シリーズNHK杯(札幌)で5位に入りました。

7年前の“りくりゅう”は、何を語っていたのでしょうか。【構成=松本航】

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-大会を振り返って、いかがでしょうか

木原「今回僕たちは結成して3カ月で、まずはミニマムスコア(主要国際大会出場に必要な得点)の獲得を第一の目標にしていたんですけど、自分たちが思っていたよりも点数(合計179・94点。ミラノ五輪では231・24点)を出すことができたので、すごく自信につながった試合になりました」

三浦「すごく私自身不安があった中で、完璧ではないんですけど、まとめられることができて、自信につながる演技ができたと思います」

-5位という結果は想像できましたか

木原「今回出場される選手の方をみて、GPシリーズや4大陸、世界選手権で実績のある選手ばかりだったので『今回も厳しい戦いになる』って僕たちで話していたんですけど、今回5番という順位になれたのはすごく良かったと思います」

-力を出し切れたのは、なぜでしょうか

木原「う~ん、言い方がちょっと悪いですけど、元々上位にいくつもりがなかったので。無欲というか。ただ『自分たちがやらなければいけないことを、しっかりやろう』ということが、今回の2人の合言葉でした。『自分たちの仕事をまずやろう』と話していた結果が、うまくつながったんじゃないかなと思います」

-このペアの強みは、どういったところでしょうか

木原「やっぱりツイスト(リフト)がすごく自信をもってやれる。スロージャンプも2人ともスピードを出してやるのが好きなので、そういったところはすごく強みになると思います。ただ、まだ3か月なので、まだまだお互いの滑りが100%分かっているわけではない。まだまだこれから、2人の強さは、探せばもっと出てくるんじゃないかなって思います」

三浦「つなぎの部分がまだまだなので、そこが『強み』って言えるように頑張っていきたいです」

-互いのことを、どう思っていますか

木原「やっぱり三浦さんはフィギュアスケーターとして一番大事な、勇気を持って技に挑むことができる。同じ技、投げたり持ち上げたりする時に、勇気をもって飛び込んでいってくれたり、出てくれたりする。僕自身も安心して投げられたり、持ち上げたりできるところじゃないかなと思います」

三浦「良いところはリフトとかでも『絶対に落とさないから』ってよく言ってくれるので、本当に毎回安心して。調子が悪い時でもすごく安心してできると思うので、すごく彼のいいところだなって思うんですけど! 最近ね、ね!」

木原「それはもう、言わなくていい(笑い)。カメラ、入ってるから(笑い)」

-掲げているものはありますか

木原「やっぱり世界で勝てるペアというのを目標に結成しているので、国際大会などでメダルが取れるペアになりたいと思います。もちろん今、その目標は頭の中にはあるんですが、まずは1つ1つステップをこなしていけば、そこにたどり着けるんじゃないかなと思います」

-余韻はかみしめましたか

三浦「まだ実感は沸いてないんですけど、動画を見返した時に、今回の失敗、自分の失敗は悔しいなと思います」

木原「昨日(フリー)の夜は動画を見返して、達成感は確かにあったんですけど、コーチに『技術的には良かったけど、トレンジッションやつなぎのフリーレッグや、踊りはまだまだだった』と話をいただいて『そこを直したら、今回到達できなかった(フリー)120点が見えてきてるから、帰ったらもっと頑張ろう』という話をしました」

-悔しいのか、うれしいまま次戦に向かうのか。いかがでしょうか

木原「もちろんうれしい気持ち、悔しいよりはうれしいの方が強いですけど『自分たちでもできるんだ』っていうことが昨日分かって、自分はペアに転向してから、そういう点数はあまり出すことができなくて『向いてないのかな?』って僕自身思うことがあったんですけど、昨日すごく良い滑りができて『やればできるんだ』っていうことが、すごく分かったので良かったなと思います」

-欲も出てきて、目標も上方修正されますか

木原「シーズン結成当初はまずミニマムを取って、4大陸、世界選手権に出ることっていうのが目標だったんですけど、フリーの点数も115点が目標だったんですけど、今回予想以上の点数(117・53点)を出すことができたので、そんな簡単ではないと思うんですけど、フリーをまず120点に乗せられるように。昨日しっかり2人で話してないですけど『そうしていこう』って、たぶんなっていると思っています」

-4大陸、世界選手権に向けての思いはいかがですか

三浦「私はまだ何も分からないので…」

木原「連戦になってくると体の疲れも出てくると思うんですけど、ここでオンとオフの切り替えをしっかりして、練習する時はしっかりして、練習しない時は体を休めて…という方法を、僕自身の経験から少しでもアドバイスできたらと思います」

-優勝した“スイハン”こと隋文静、韓聡組(のちの22年北京五輪金メダリスト)への思いはいかがですか

三浦「もう憧れで…。本当に何ですかね、今日も隣にいてくださったりとかして、2人の空気感がすごく好きで。そんなふうに私たちもなりたいなと思います。本当に皆さんすごい選手なので、その中で滑るのは不安だったんですけど、自分たちのするべきことはきちんとできたかなと思うので、そこは自信につながったかなと思います」

木原「今回本当に素晴らしい選手の方が多かったので、その中で5番。確かにできすぎていたかもしれないですけど、世界の選手たちに少しでも追いつけたかなと思います。ただやはり、彼らが本来の調子だったらまだ足元にも及ばないと思うので、少しでも追いつけるようにしたいかなと思いました」