ミラノ五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一組に対し、所属する木下グループの木下直哉代表が…
ミラノ五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一組に対し、所属する木下グループの木下直哉代表が、1人1000万円、計2000万円の特別ボーナスを支給する意向を固めていることが18日までに分かった。木下代表自らが明らかにした。
【画像】ミラノ五輪で金メダル獲得のりくりゅうペアにボーナスか
現地で歴史的瞬間を見届けた代表の決断
木下代表は「私自身、金メダルの瞬間を現地で見届け、感動した。2人のこれまでの努力、活躍はグループにとっても、金額に表せないほどの貢献だと思っている。少しでも感謝の気持ちを伝えたい」とコメント。ポケットマネーで渡される可能性が高いという。
支給のタイミングなど具体的なことはこれから決めるとしている。りくりゅうは16日のフリープログラムで158.13点の高得点を記録し、ショートプログラム5位から大逆転。合計231.24点でペア日本史上初の金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
2006年から長年カップル競技を支援
木下グループがフィギュアスケートに関わり始めたのは2006年、ジャパンオープンの大会協賛を務めたことがきっかけだった。当時から日本連盟の知人に「ソチ五輪から団体戦ができるが、カップル競技が弱い。支援してくれないか」と口説かれていた。
2008年の全日本選手権を視察した木下代表は、シングルと比べてガラガラの会場に衝撃を受ける。「シングルとのレベルと人気の落差で支援することを決めた」と決断の背景を明かしている。
2009年からアイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組へのサポートを開始。以降、ペアでは高橋成美らを所属選手に迎え、陽の目を見にくいカップル競技の強化に尽力してきた。木原龍一は2013年から同社名を背負っている。
木下アカデミーで世界と戦える環境を整備
2020年には京都・宇治市の通年リンクの命名権を取得し「木下アカデミー」を設立。浜田美栄コーチをゼネラルマネジャーとし、原則2人で活動するカップル競技に十分な練習環境を整えた。
一般利用では1枠90分で3万6000円かかるリンクの貸し切りを1日最大7枠分確保。1日あたり25万2000円の負担となるが、シングルと比較しても練習環境の確保が難しいカップル競技のため、同社は惜しみなく支援を続けてきた。
同社の広報担当は「強豪国ロシアなどのように、世界で戦うための環境を目指したのが、木下アカデミー。少数で全面を貸し切り、氷の上での時間を十分に取れる。バレエのレッスンも同じ館内で行うなど、少しずつ整ってきている」と説明する。
【画像】【ミラノ五輪】りくりゅう、17日未明に逆転の舞 SP5位から日本初のペア金メダルへ
カップル競技の発展へ永続的なサポート誓う
りくりゅうの活躍が光り、北京五輪では日本が団体で初の銀メダルを獲得。今大会も団体で銀、ペアで日本史上初の金メダルを獲得した。今大会に出場したアイスダンスとペアの日本代表選手は全員が木下グループ(木下アカデミー)所属。約20年にわたる地道な支援が、日本のカップル競技強豪国入りという形で結実した。
同社は「カップル競技を国内で強化できる体制を整えていきたい。国内での指導者育成など、大きな枠組みの中でフィギュアスケートと関わりたいという思いがある。長い目線で続けていくことができるかどうか、我々に課せられた大きなミッションだ」と永続的なサポートを誓い、日本フィギュアの発展を願っている。