広島のドラフト1位・平川蓮外野手が18日、沖縄キャンプでのロッテとの練習試合で対外試合初ホームランを放った。8回、右腕・…
広島のドラフト1位・平川蓮外野手が18日、沖縄キャンプでのロッテとの練習試合で対外試合初ホームランを放った。8回、右腕・冨士投手から左打席で捉えた打球は、右翼後方の防球ネットに突き刺さる推定125メートル弾。スタンドがどよめく中、ダイヤモンドを一周した平川をベンチで満面の笑みの新井貴浩監督が出迎えた。チームの対外試合初ホームランにもなった。
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新井監督も太鼓判の一発
高々と舞い上がった打球は、コザしんきんスタジアムの右翼後方を直撃。身長187センチ、93キロの大型スイッチヒッターが、プロ初となる柵越えを達成した。
新井監督は試合後、期待のルーキーを評価した。「いいホームランだったし、彼に関してはそこまで驚きはない。これぐらいやると思っていました」。ドラフト1位への期待通りの内容だったと太鼓判を押す。「若い選手がたくさんいいアピールしてくれている。まだ始まったばかりですけど継続して高いレベルで競争してほしい」と、チーム内競争の激化を歓迎した。
朝の練習が試合で結実
平川は試合後、左打席での一発について振り返った。「左打席で開くバッティングが多くて、朝からバッティング練習で逆方向を意識していた。それが試合でいい形になってホームランが出たのかなと思います」
ここまで不調だった左打席。課題に向き合った朝の調整が、実戦で実を結んだ形だ。両打ちの強みを生かすには、左右どちらの打席でも結果を残すことが必須。この一発は、スイッチヒッターとしての完成度を高める重要な一歩となった。
対外試合3戦連続マルチ安打
平川の好調は継続している。15日の巨人戦では「1番・指名打者」で出場し、右打席から決勝の勝ち越し適時打を含む2安打1盗塁。初回には巨人・竹丸和幸投手との「ドラ1対決」で力むことなく中前打を放ち、7回には右前打と内容も申し分なかった。
17日の楽天戦では3安打1打点の活躍。この日もマルチ安打で、対外試合デビューから3戦連続複数安打を記録した。新井監督が「対応力、適応力というものは本当に素晴らしいものを持っている」と絶賛する黄金ルーキーの勢いが止まらない。
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走攻守三拍子のスイッチヒッター
平川は仙台大時代、2年秋に左打ちから両打ちに転向。大学リーグ戦では通算打率.314、9本塁打50打点を記録し、ベストナイン3度、本塁打王1度、打点王と盗塁王を2度ずつ獲得した。4年時には侍ジャパン大学代表にも選出され、日米大学野球選手権でチームの優勝に貢献している。
50メートル5秒台の俊足も武器だ。昨秋のドラフト会議では広島と日本ハムから1位指名を受け、抽選の末に広島が交渉権を獲得。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で仮契約した。
背番号は過去に江藤智、前田智徳、鈴木誠也、小園海斗らが着用した51番。名選手たちが刻んだ伝統の番号を受け継いだ。
即戦力としての期待も高いドラフト1位が、プロの舞台でも確かな存在感を示し始めている。キャンプイン当日には秋山翔吾、小園海斗ら主軸選手にいきなり質問攻めをしたという積極性も持ち味だ。新天地での挑戦は、好スタートを切った。