SP3位発進のリウ(左)は同13位のグレンにエールを送った(C)Getty Images ミラノ・コルティナ五輪は現地時…

SP3位発進のリウ(左)は同13位のグレンにエールを送った(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪は現地時間2月17日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行われた。日本勢が78.71点の中井亜美が1位、77.23点の坂本花織が2位、74.00点の千葉百音が4位と好発進した中、2024年グランプリファイナル女王のアンバー・グレン(米国)が13位と出遅れた。

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 グレンは冒頭のトリプルアクセルは成功したが、後半の3回転ループが2回転に。SPの必須要素を満たせず、0点となる痛恨のミスが響き、67.39点どまりとなった。演技後は涙を流し、報道陣の取材にも応じられなかった。

 同性愛者であること、そしてLGBTQ+コミュニティーへの支持を公表しているグレンは、大会前から脅迫やSNSでの誹謗中傷に悩まされていることを告白。団体では金メダルを獲得したが、自身はフリーでミスが出て、点数は伸び悩んだ。26歳で初出場の五輪で苦しんでいる。

 そんなグレンにエールを送ったのが、同じ米国代表のアリサ・リウだ。ほぼ完璧な演技で、自己ベストの76.59点で3位だったリウは、米ニュースサイト『People』などの取材に対して、こう答えている。

「彼女は本当に多くのことを経験してきたし、誰よりも一生懸命に努力してきました。本当に努力家なんです。多くの困難を乗り越えてきた彼女には、ただ幸せでいてほしい。本当にそれだけです。後で彼女に会うつもりだから、皆さん心配しないで。私たちは結束しています」

 涙するグレンを見るのは「辛い?はい」と明かしながら、「彼女はとても強い人。きっと乗り越えられます」と言い切ったリウ。米国女子フィギュア界を牽引してきた二人。氷上ではライバルでありながら、その根底にあるのは、互いの努力を知る者同士の深い敬愛と固い結束だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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