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 FIBAワールドカップ2027アジア地区予選に挑む日本代表、そして佳境を迎えるB1リーグの戦いについて、ABEMA中継で解説を務めた日本バスケ界を牽引する辻直人(群馬クレインサンダーズ)とベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)が対談を行った。

 意外にもメディアでの「共演」は初めてだという二人。日本代表の戦いぶり、過酷なアジアのアウェー戦、そしてBリーグ10周年にかける思いを、二人らしくユーモアを交えつつ語り合った。

インタビュー=入江美紀雄

写真=鷹羽康博

協力=ABEMA

※取材は2025年12月1日に実施

■神戸で体現された「ノーラグ」と守備の強度


――まずは日本代表戦について伺います。神戸でのチャイニーズ・タイペイ戦をご覧になっていかがでしたか? 辻選手は会場に行かれていましたが、現地の雰囲気も教えてください。

辻 素敵なアリーナでしたね。今までの日本にはない作りのアリーナで新鮮でした。試合内容に関しては、やっぱり出だしのディフェンスの強度の高さが素晴らしかったです。馬場(雄大)選手をはじめ、出ている全員の強度がすごく高かった。トム(ホーバス前ヘッドコーチ)さんが課題としていたボールの動き、「ノーラグ(ボールを止めない)」という部分が、出だしからしっかりと体現できていたと思います。

――ポイントガードのスタメンには齋藤拓実選手が抜擢されました。

ベンドラメ 正直いうと、想像はしていなかったですね。富樫(勇樹)選手かなと思っていたので。ただ、齋藤選手はああいう早い展開に慣れているし、周りに合わせるのも得意。すごく良かったんじゃないかなと思います。

――これまでの代表としてのバスケをやる上で、富樫選手、安藤(誓哉)選手、齋藤選手のガード陣はどう機能していましたか?

ベンドラメ トムさんの中で、齋藤選手と安藤選手のお互いの良さは知っている上で、それぞれがどれだけ“代表でできるか”を試したかったんだと思います。ただ、やっぱり富樫選手が出ている時間帯はボールの回りは良かった印象がありますね。慣れもあると思うのですが、昔からやっている5人が出ている時はすごく良い流れができていました。安藤選手は自分の良さでもある1対1から仕掛けると、逆に渡邊選手とうまく合っていなかったり(笑)。もちろん同じチームでやっている、いないの差は大きいと思うので、そこは経験を積めばマッチしてくる部分だと思います。

辻 オフェンス面では、本当にボールが常に動いていました。ピック&ロールでボールが止まりそうになっても誰かしらがつなぎに来て、またそこから動きが始まる。昨年のアジアカップの時は1対1でこじ開ける展開が多かったですが、今回はその変化が大きかったと思います。

■国際試合ならではの厳しいアウェーの洗礼


――このお二人での対談は初めてだそうですね。

ベンドラメ 初ですね。辻さんとはあまり一緒にプレーしたことがないんですが、全て合わせるつもりでやります。

辻 いやいや、僕も彼の良さをもっと引き出せたら……って、こういう大御所っぽいことを言いたいだけなんですけど(笑)。

――ちなみに、今日のベンドラメ選手の服装は……?



辻 今日部屋着できたやろ?

ベンドラメ いや、練習着…、寒くて。

辻 寒い?(笑)

ベンドラメ 逆に辻さんが(半ズボン)封印ですか?

辻 やっぱり冬場は寒いです。

ベンドラメ ダメっすよ! 最後まで突き通さないと(笑)。

――話題を戻して……アジアでの戦いについて。今後、中国や韓国といったライバルとの対戦が控えています。過去の経験から、アウェーの雰囲気はどうですか?

辻 僕はフィリピン戦の印象が強いですね。以前、2019年のワールドカップ予選でプレーしたマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナの歓声はすごかった。フリースローの時に太鼓をずっと叩いていたり、歓声が上から落ちてくるような感覚でした。

ベンドラメ 僕はアウェーでの経験が多いのですが、印象に残っているのはイランやカタールといった中東ですね。特にイランは男性ばかりの怒鳴りつけるような歓声やブブゼラが凄まじくて。アウェーは本当に空気が違うので、入りがめちゃくちゃ大事になると思います。飲まれると苦しい試合になりますから。

――3月1日に行われる韓国戦のポイントはどこになりそうですか?

辻 やはり相手の3ポイントシュートに気をつけることだと思います。

ベンドラメ 最近の韓国は個の打開力がすごいし、昔に比べてかなり走るようになった印象がありますね。

■Bリーグ10周年、変化した環境とこれから


――Bリーグは今シーズンで10年目を迎えます。初年度からプレーされているお二人から見て、何が一番変わりましたか?

ベンドラメ 環境は大きく変わりました。1万人を毎試合入れるようなチームが出てきて、来年からはそれがスタンダードになっていく。これまでそんな試合はファイナルでしか経験できなかった。リーグが始まった頃は想像もしていなかった景色です。

辻 観客の皆さんの熱量もすごく変化しましたし、それに伴って選手のレベルも上がってきていると感じます。

――最後に、今後のシーズンに向けた意気込みをお願いします。

ベンドラメ 前半は歯車が噛み合っていない試合もありますたが、少しずつ良くはなってきています。後半もタフな試合が続きますが、良い流れを続けたいです。

辻 僕たちもできていない部分が明確になり、そこを重点的に修正して結果が少しずつついてきました。シーズン後半に向けても、継続して成長していければと思います。

※ABEMAでは「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2027 アジア地区予選」の日本代表戦を順次生中継しており、3月1日に沖縄アリーナで開催される宿敵・韓国代表との一戦についても、ABEMAにて無料生中継することが決定した。