【グレンデール(米アリゾナ州)17日(日本時間18日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、今キャンプ初のライブ…

【グレンデール(米アリゾナ州)17日(日本時間18日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、今キャンプ初のライブBPで最速98マイル(約158キロ)をマークした。野手組のキャンプ初日にテオスカー・ヘルナンデス外野手(33)ら主力野手と対戦。18球を投じ、安打性は1本で2三振を奪った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では打者専念となる方向だが、シーズン開幕からフル稼働の二刀流に向け、上々のスタートを切った。

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マウンド上から思い切り腕を振った大谷は、勢い余って下半身が跳ね上がるほど全身のバネを使った。キャンプ初のライブBPで18球。1人目、左打者シアニとの対戦では5球目を捉えられ、足元へのピッチャー返しで中前に運ばれた。体に向かってきた打球を避け、いきなりヒヤリとする場面となったが、その後は圧倒した。T・ヘルナンデスをスプリットで遊ゴロに仕留め、右の好打者パヘスと新加入のタッカーから速球で2者連続三振を奪った。

最速98マイル(約158キロ)をマークし、実戦OKと言える迫力満点のピッチングだった。昨年は6月中旬に投手復帰したが、今季はフルシーズンの二刀流として活躍が期待される。一方で、2大会連続のWBC出場へ、2月下旬にはアリゾナ州のキャンプ地を離れる予定。ロバーツ監督は侍ジャパン合流前にオープン戦で登板するかどうかについては「まだ決めていないが、可能性は低いだろう」と明かした。

WBCでは打者に専念する予定だ。フリードマン編成本部長は改めて「WBCではDHとして出場し、投げる予定はない。彼自身、これから(ドジャースと残る契約期間の)8年間、投げ続けたいと言っているし、私たちもそうして欲しい。全てを考慮し、彼も理解してくれた」と説明した。負けられない戦いが続く中で、大谷の意思で登板する可能性も「ないと思う。侍ジャパンとも、ショウヘイとも話している。全員理解している」と否定した。

長期的に二刀流を続けることはもちろん、チームとしての野望もある。同本部長は、開幕から大谷を先発起用する方針を明言した上で「今年も10月まで戦う構想がある。マウンド上でのショウヘイは大きな存在になる」と期待を寄せた。打者でWBC2連覇を目指し、二刀流でワールドシリーズ3連覇へ。万全で臨む。

◆WBCでの野手登板のルール MLB関係者によると、野手の登板には大会独自のルールで制限がある。現状では<1>エキシビションゲームでは、いかなる状況でも登板できない<2>トーナメント戦では、事前に大会運営委員会が許可を与えない限り、野手が投手として登板することはできない、と明記されている。「Two-Way Player(二刀流選手)」で登録していれば、登板は可能だ。

MLBの公式戦で適用されている野球規則では、8点差以上で負けている場合や、10点差以上の大差で勝っている状況、または延長戦においては、野手が登板することは可能だが、WBCのトーナメント戦に関しては、このルールは適用されないという。つまり、野手扱いの「DH」として登録されている大谷が登板するには、ルール上、事前に大会運営委員会に事情や目的を説明する必要があるが、現実的には可能性は極めて低いと考えられる。