136mの大ジャンプは幻に終わったドイツ・ライムント(C)Getty Images ミラノ・コルティナ五輪でスキージャン…

136mの大ジャンプは幻に終わったドイツ・ライムント(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪でスキージャンプの新種目として行われた男子スーパーチームは、3回目の第2グループ途中で、大雪により打ち切りというまさかの結末を迎えた。2回目までの成績により順位が決定し、3回目の第1グループ終了時で2位に浮上していた日本は6位だった。

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 不満を隠せないのは、4位のドイツも同じだ。逆転でのメダルを目指した3回目。第1グループのアンドレアス・ヴェリンガーが130mを飛んだ後、第2グループで雪が降りしきる中、フィリップ・ライムントが136mの大ジャンプ。計796.5点で残り4人の時点で暫定1位に立った。

 しかし、そこから1人が飛んだ後、降雪により競技は進行することなく、打ち切られた。ビッグジャンプは幻となり、その記録は最終成績に含まれず。結局、ドイツは2回目までの4位で表彰台に立てなかった。

 母国紙『Bild』は「雪の混乱でメダル消滅」と題した記事を掲載。冒頭に「待つことをせず、雪によってメダルを奪われた。運営側は一体何を考えていたのか?」と無念さをにじませた。

『Bild』はドイツスキー連盟スポーツディレクターのホルスト・ヒュッテル氏が「怒りを爆発させている」と伝えた。その上で「私は怒っている。塔の上には3つの天気アプリがあった。あと15分で雪は止むと、誰もが見ていた。なぜ誰も待てないのか?」などという談話を紹介した。

 幻の3回目にハイパフォーマンスを見せたライムントも同じだ。「続けるべきだった。史上最高にエキサイティングな試合になったはずだ。単純に最悪だ。本当に多くのことが不運だった。15分待つこともできたはずだ」とまくし立てる様子を報じている。

 同紙は国際スキー連盟のレースディレクターを務めるサンドロ・ペルティレ氏の見解を紹介。「決断は簡単ではなかった。我々はプレッシャーの中にあった。突然、天候が変わった。オリンピックではメダルは3つしかない。取れなかった者が悲しむのは当然だ」と説明したという。

 さらに、ペルティレ氏は「テレビ放送の時間にも限りがある。どれくらい待つべきか正確には分からない。ジュリー(審判団)がそのように決定した」と語り、放送枠の制約が判断材料の一つだったことも示唆した。

 それでも、ドイツ側は納得できない。ヒュッテル氏は「テレビの圧力があろうとなかろうと、理解できない。我々は怒り、打ちひしがれ、ただただ悲しい。この悔しさはしばらく続くだろう。」と憤りを隠さなかった。

『Bild』は「銅はブリキ(4位)になった。そして大きなフラストレーションだけが残った」と記し、陣営のやり場のない怒りを代弁。打ち切りの是非を巡る議論は、今後も尾を引きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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