フリーでは世界最高得点を叩き出した三浦璃来・木原龍一組(C)Getty Images ミラノ・コルティナ五輪のフィギュア…

フリーでは世界最高得点を叩き出した三浦璃来・木原龍一組(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートのペアで劇的な金メダルを獲得した「りくりゅう」こと三浦璃来・木原龍一組。ショートプログラム(SP)こそ5位と出遅れたが、フリーでは世界最高得点となる158.13点をマーク。合計231.24点で、大逆転した。

【写真】「りくちゃんがお姉さんみたい」演技後のりくりゅうペアの様子をチェック

 日本中が歓喜に沸く中、一部の海外メディアは冷や水を浴びせるような論調を展開している。ロシア日刊紙『モスクワ・コムソモーレツ(MK)』は、「りくりゅう」の金メダルを特集。「五輪で新たなスキャンダル:審判団が再び日本人スケーターを表彰台に押し上げる」といった仰々しい見出しの記事を配信した。

『MK』は三浦・木原組について「SP5位から巻き返し、フリーで世界新記録を樹立」と伝えながら、「この採点結果がフィギュアスケート界で新たな大きなスキャンダルを巻き起こしている」と切り出している。

 嫉妬の表れなのかもしれない。フリー158.13点は、ロシアのアナスタシア・ミシナ、アレクサンドル・ガリアモフ組が2022年1月の欧州選手権で叩き出した157.46点を塗り替える新記録だった。なお、同組は「政治的な理由」により、今回の五輪への出場が認められていないことを、同紙は書き添えている。

 記事では「日本ペアの勝利は、専門家の間で議論を呼んでいる」として、過去の五輪団体で銀メダル2個を獲得している母国のドミトリー・コズロフスキー氏が、動画配信サービス「Okko」で口にした採点の客観性についての疑問を紹介した。

 コズロフスキー氏の見解によれば、三浦・木原組に与えられた点数は、プログラムの技術的、芸術的レベルに見合ったものではないという。同氏は過去に、4回転ツイストリフトを組み込んでいた中国ペアと比較。「過剰な高得点は演技の捉え方に不均衡を生じさせ、後続の選手たちの条件に影響を与える可能性がある」と強調している。

 さらに『MK』は男子シングルにも言及。日本の鍵山優真が銀メダル、佐藤駿が銅メダルを獲得した一方、ロシアから個人資格で出場したピョートル・グメンニクが6位に終わったことについて「専門家から多くの批判が寄せられていた」と論じた。

 記事の終盤でも「三浦・木原組の勝利は、世界のフィギュア界における日本の地位を固めたというよりは、むしろ採点の客観性に対する疑念を抱かせる結果となった」と“イチャモン”を付けた同紙。自国の代表が不在の中、複雑な感情が渦巻いているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「あの演技は教えられるものではない」名伯楽タラソワも脱帽 りくりゅう、大逆転金のフリーは「本当に世界記録に値する」【冬季五輪】

【関連記事】「オーマイゴッド、彼女の名前は?」女子フィギュア17歳スーパー女子高生をめぐって世界中から驚愕の声…SP首位発進「宝物に出会った」「日本チームは本当にトップレベル」【冬季五輪】

【関連記事】「りくちゃんがお姉ちゃんしてるー」演技後の“対照的”な2人に反響 列島歓喜「嗚咽するほど感動の涙が出ました」【冬季五輪】