<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スピードスケート>◇女子団体追い抜き3位決定戦◇17日◇ミラノ・スピードスケー…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スピードスケート>◇女子団体追い抜き3位決定戦◇17日◇ミラノ・スピードスケート競技場
【ミラノ=飯岡大暉】スピードスケート女子団体追い抜きが、3大会連続メダルを獲得した。高木美帆(31)、佐藤綾乃(29)の経験者組に、堀川桃香(22)、野明花菜(21)の若手が融合した。堀川は1回戦、準決勝に3番手として出走し、持ち味のスタミナを生かした。実家は北海道で酪農を営み、敷地内の「記念館」に、また1つ称号が加わることになった。
「記念館」に銅メダルが収められる。堀川は2度目の五輪で初メダルを手にした。前回の22年北京五輪はコロナ禍。今回は父の拓生さん(52)、母の智子さん(52)ら牛のコスチュームに身を包んだ応援団が駆けつけた。「現地の五輪は初めて。すごく家族の応援が力になった」と感謝した。
実家は、日高山脈に囲まれた北海道大樹町で酪農を営む。東京ドーム43個分に匹敵する約200ヘクタールの土地に、約900頭の牛を飼う。牛舎が連なる一角に、黒い建物が2つ。壁には白い文字で「堀川兄弟・姉妹記念館」と書かれている。
5人きょうだいの4人目として生まれた。兄2人、姉、弟。全員がスケートをした。全国大会に出場し、次々増える賞状、トロフィー、メダル。祖父の要一さん(76)は18年、念願の記念館を建てた。それでも記念品ですぐに埋まり、22年に2号館を建設。覚悟を決めて「普通の住宅と同じくらいかかった」と笑った。
壁一面に、透明なショーケースが並ぶ。地元の大工に依頼した特注品。その中には堀川の北京五輪の公式ウエア、W杯のスーツなどがずらりと並ぶ。堀川からは「またいっぱいになったらどうするの」と言われたという。ただ「孫の活躍が唯一の楽しみ。もう1年もう1年と生きられる」と明かした。記念館が満たされていく喜びをかみしめた。
◆飯岡大暉(いいおか・だいき)新潟県加茂市生まれ。学生時代はサッカー部に在籍。小柄な見た目に反したプレーから「鈍足」と呼ばれる。2019年に入社し紙面レイアウトを担当する整理部に配属。デジタル広告の営業企画部をへて24年4月からスポーツ部。パリ五輪後に五輪班に所属し、今回が初めての五輪。スピードスケート、カーリングを主に担当する。新潟県産コシヒカリを手に現地入りした。