なでしこジャパン(日本女子代表)は、2026年最初の活動で3月1日にオーストラリアで開幕する「AFC女子アジアカップ2…

【写真・画像】【なでしこジャパン】長谷川唯&谷川萌々子、「夢の共演」は?同時先発は0回…ニールセン監督が語る“唯一の条件” 1枚目

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、2026年最初の活動で3月1日にオーストラリアで開幕する「AFC女子アジアカップ2026」に参戦。この大会に向けた予想布陣を占いたい。

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 26人(海外組23人・国内組3人)を招集したニルス・ニールセン監督は、2月12日のメンバー発表会見で「目標は優勝」と宣言。2027年ワールドカップの出場権(上位6チーム)の確保は大前提としつつ、「まずはこのトーナメントを勝ち切る。トロフィーを手にし、新しい歴史を作る」と、2大会ぶりのタイトル奪取を目標に掲げた。

 とはいえ、選手のコンディションにはバラツキがあるうえ(欧州組&国内組はシーズン中、米国組はシーズンオフ)、チャイニーズ・タイペイ戦、インド戦、ベトナム戦と続くグループステージは中2日で試合が続く過密日程だ。そのため指揮官は、「中2日では100%の力を出し切れない可能性もある。各ポジションに2、3人のオプションを持っているので、とくにグループステージは選手のコンディションを見ながらローテーションで回していく」とコメント。決勝トーナメントを見据えて、積極的にターンオーバーを使いながら、海外組が23人という豪華布陣を最大限に活用する方針だ。

 とはいえ、ポジションごとに序列はもちろんあるだろう。まずGKは、イングランドで活躍する山下杏也加(マンチェスター・シティ)が絶対的な一番手。昨夏にスペインに渡った平尾知佳(グラナダ)、将来を嘱望される21歳の大熊茜(INAC神戸レオネッサ)はグループステージで出番を掴むか。

 最終ラインで最大の注目点は、古賀塔子(フェイエノールト)と高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)のポジション。ともにニールセン政権ではCBとSBの両方で起用されてきたが、指揮官は会見で両者のポリバレント性を高く評価しつつ、「理想を言えば、2人ともCBでプレーしてほしい」とコメント。CBは古賀と高橋を軸に、チーム最年長35歳の熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)、27歳の南萌華(ブライトン)、22歳の石川璃音(エヴァートン)をローテーションしていく形になりそうだ。

 SBは、大怪我を乗り越え昨年10月に代表復帰した清水梨紗(リヴァプール)が右、攻守万能の北川ひかる(エヴァートン)が左のファーストチョイスだろう。清水と同じく両サイドで機能する守屋都弥(ユタ・ロイヤルズ)、本職はアタッカーながらDF登録の山本柚月(日テレ・東京ヴェルディベレーザ=海外移籍予定)で一定の厚みは確保されており、有事には古賀と高橋を回すことになるだろう。

長谷川と谷川は「共存できる」

長谷川唯(右)と谷川萌々子(左)の共演にも期待。(C)Getty Images

 中盤のアンカーは、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)と長野風花(リヴァプール)がニールセン政権でスタメン争いを展開。今大会もとりわけグループステージはプレータイムを分け合う形になるか。守備固めの際はDF熊谷をアンカーに回すソリューションもある。

 インサイドハーフは、キャプテンの長谷川唯(マンチェスター・シティ)がもちろん大黒柱。過去1年の起用法を考えると、2025年のアメリカリーグでベストイレブンに輝くなど成長著しい松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)も主力扱いだろう。

 とはいえ、“次世代エース”として期待される20歳の谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)も、今シーズンはすでに公式戦二桁ゴールと好調だ。長谷川&谷川のコンビは、ここまでお互いのコンディション問題でなかなか実現してこなかったが(現政権だと先発共演はゼロ)、ニールセン監督は「2人とも本調子ならば、まったく問題なく共存できる」と断言。今大会は長谷川と谷川の“夢の共演”にも期待が膨らむ。

 このインサイドハーフは、指揮官が「小柄ながらランニング能力が高く、強度をもたらせる選手」と評した国内組の成宮唯(INAC神戸レオネッサ)、欧州でインパクトを残して約1年ぶりに代表復帰した林穂之香(エヴァートン)が控えており、そして宮澤と長野も何度か試されている。質・量ともに最も充実したセクションで、高い次元でのターンオーバーが可能だ。

DF高橋の前線起用も引き続き重要なオプション

2018年以来のアジア女王を狙うなでしこジャパン。(C)Getty Images

 前線は、田中美南(ユタ・ロイヤルズ)がCF、藤野あおば(マンチェスター・シティ)が左ウイングの絶対的な一番手。右ウイングは浜野まいか(トッテナム)と清家貴子(ブライトン)がレギュラー争いをする構図だろう。

 3トップならどこでもこなす植木理子(ウェストハム)、ドイツで躍動して約8か月ぶりの代表復帰となった千葉玲海菜(フランクフルト)、そして0キャップながら「非常に勇敢で、ゴールが必要な時に頼りになる」と指揮官が期待を寄せる21歳の土方麻椰(アストン・ヴィラ)なども、虎視眈々と出番を狙う。

 ちなみに、ニールセン監督は「高橋はチームで一番ヘディングが強い。場合によっては前線に上げて得点を狙う」ともコメント。国内組で臨んだ昨夏のE-1選手権のように、高橋をCFに置き、ロングボールやクロスの頻度を高めてゴールを狙うシチュエーションもありそうだ。

 2大会ぶりのアジア女王奪還、そしてW杯出場権獲得へ。チーム状況、相手、試合展開に応じて柔軟な采配が求められる中で、ニールセン監督はどんな選択をしてくるのか。スタメンはもちろん交代枠の使い方も要注目だ。

(ABEMA/なでしこジャパン)