デビュー15周年を迎えた野球好き歌手の河野万里奈が18日、新曲「セットアッパー」をリリースした。「セットアッパー」は、野…
デビュー15周年を迎えた野球好き歌手の河野万里奈が18日、新曲「セットアッパー」をリリースした。
「セットアッパー」は、野球の中継ぎ投手=“縁の下の力持ち”に着想を得て作られた。派手なヒーローでなくても、技と忍耐で世界を支える職人の姿を、日々を生きるすべての人に重ねたと河野万里奈は語る。地味な毎日でも、投げ出さずに準備(set up)を繰り返すあなたへ。通勤の車の中さえ、立派なセットアップの一部。暗がりの中にある一縷の光と、静かに燃える「核」を描いた一曲だ。
一発目から空気を掴むタイトで芯のあるドラム。跳ねるように刻まれるリズムが楽曲を前へ押し出す。ギターが切り込むロックサウンドと軽快なビートが絡み合い、思考より先に反応してしまうロックナンバーとなっている。
2月22日にファンミーティング「あなたと野球と歌と」を都内「東京・BOS STUDIO」で開催。「セットアッパー」も披露される予定。
新曲リリースと合わせ、河野万里奈が人生に影響を受けたセットアッパー8人を選んだ。
【1】江草仁貴(阪神時代)
偉大なるJFKを支えたSHE。中学生時代の河野万里奈は、中でも江草投手が心の支えだった。どんなシチュエーションでもマウンドに上がり、試合を成立させていく姿はどんなヒーローより渋く輝いて見えた。
【2】宮西尚生(日本ハム)
歴史的偉人レベル。関西学院大学の大先輩。銅像を建立して大学の校門に飾りたいと思うほど崇拝する理由は、「スポットライトはいらない」と言いながら、デビューイヤーからずっとリリーフに徹し続けている生き様。そしていつまでもごうごうと燃え続け、他を寄せ付けない闘志。
【3】内竜也(ロッテ)
肩、肘、足首、さらには盲腸まで、あまたの手術を経験。「壊れてもいい。納得するボールを投げたい」と、選手生命を削りながら投げた一球の重みは計り知れない。2010年「下剋上」での魂の救援、そして守護神になる前の、誰にも打てない縦スラで8回を斬ったあの美しさ。怪我と孤独に立ち向かうその背中は、もはや聖域。
【4】平井克典(西武時代)
いつ見ても投げている。鉄腕。剛腕。マシンなのか。いや違う、ただただ準備を怠らず強い気持ちで戦いに挑み続ける強きアスリートだ!2019年に81試合に登板。きっと登板には至らずともブルペンで肩を作っていた試合をカウントすると、もっと働いていただろう。その背中に何度心震え、鼓舞されたことか。
【5】三浦瑞樹(盛岡大付高時代=現中日)
どんなエースでも1勝が遠いあの甲子園で、リリーフ登板して何度も勝利を呼び込んだ。それはきっと偶然じゃない。ビハインドからマウンドに上がってはテンポよくアウトを積み重ね、火の点きかけた相手打線を鎮火。リズムを作って味方打線の反撃を呼び込む。この流れが実に鮮やかで、テレビで見ていた当時の私は見とれてしまった。そして私もそういう心構えで歌手として生き抜こうと強く励まされた。
【6】島内颯太郎(広島)
確実に彼のストレートの軌道周辺は温度が上がっている。そう思えるほどの剛球。制球が荒れるシーンだって、だからこその島内投手だと興奮さえする。一時期は2.5軍で強化枠としてトレーニングを積まれた日々もあり、2023年には最優秀中継ぎを受賞。
【7】桐敷拓馬(阪神)
抑えるときと苦しむときの目つきが違う。抑えるときが圧倒的に多数だが、私はそれをビーストモードと勝手に呼んでいる。マウンド上とそれ以外とで、スイッチが華麗にオンオフされる。セットアッパーのたまらない魅力の一つ。桐敷投手はその象徴的存在に思える。
【8】岩崎優(阪神)
今や日本一の抑え。現在の姿ももちろん最高だが、先発に挑んでいた時期から、守護神に駆け上がるまでの、セットアッパーを担っておられた頃の岩崎優投手の鬼気迫る感じは忘れられない。唯一無二のフォームと、当時は寡黙に思われた(今はユーモアもたくさん表に出してくださる)振る舞い、そして成績が相まって、とてもロックでかっこよかった。
◆河野万里奈(かわの・まりな)5月21日生まれ、福岡県春日市出身。筑紫丘高-関西学院大。物心がついた頃から、夏休みは兵庫・尼崎市の祖母宅に行き、家族で甲子園球場に通って野球好きに。応援している高校球児が各球団に散らばるため、全ての球団に推し選手がいる。10年に「第4回アニソングランプリ」で優勝。11年にテレビアニメ「A チャンネル」OPテーマ『Morning Arch』でデビュー。19年5月にシングル『真人間入門』で再メジャーデビュー。カップリング曲『アイキャントライ』が、阪神岩崎優投手の登場曲に使用された。23年5月2日の阪神対中日戦では甲子園球場で念願の始球式登板。見事なノーバンストライクを決めた。また同年秋に配信リリースされた「ドラフト」はプロ野球のドラフト会議を完全生中継する「スカイA」のテーマソングに採用されている。特技はスライディング。148センチ、右投げ右打ち。