◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子ショートプログラム(17日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラ…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子ショートプログラム(17日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
【ミラノ(イタリア)17日=大谷翔太】 女子ショートプログラムが行われ、日本勢が好スタートを切った。初出場の17歳、中井亜美(TOKIOインカラミ)が78・71点で1位。3大会連続出場の坂本花織(シスメックス)が77・23点の2位と続き、3位は世界女王のアリサ・リュウ(米国)が76・59点。初五輪の千葉百音(木下グループ)が74・00点で4位でフリー(日本時間20日)に進んだ。
SPは上位9人が70点超え、1位から3位までが2・12点差というハイレベルな激戦。大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器とし、この日、日本女子では4人目となる五輪での成功者となった中井が自己ベストをマーク。堂々のトップに立った。表彰台圏内で追うのは、22年北京五輪銅メダルの坂本と、世界女王のリュウ。両選手ともミスなく、ほぼパーフェクトな演技を披露した。
いずれも勝てば初優勝となる勝負のフリー。上位陣の今季自己ベストは、以下の通り(〈数字〉はランキング)となる。
〈1〉坂本花織 150・13点
〈2〉中井亜美 149・08点
〈3〉アリサ・リュウ 146・70点
〈7〉千葉百音 144・94点
トップ中井は、坂本にSPで1・48点リード。カギを握るのは、1本の投入が見込まれるトリプルアクセルを含むジャンプの成功だ。今季ベストの内訳では、3回転半で減点がありながら技術点では坂本を5・21点上回る。大技で加点を引き出し、出来栄え点の取れるジャンプを重ねれば更に優位に立てる。
追う坂本が戦う土俵は演技構成点。今季ベストでは中井を6・24点上回っており、技術点で劣る分をカバーしている。この日のSPでも、技術点では4・94点、中井を下回ったが、演技構成点で3・46点挽回。全29選手の中で唯一、3項目を9点台でそろえて持ち味を発揮。フリー「愛の讃歌」を完遂すれば、逆転Vも見えてくる。
3位から逆転優勝を狙うリュウは、昨年の世界選手権を優勝するなど経験値が豊富。4位千葉も、同大会では3位に入っており、大舞台での戦い方を知る。何より初出場の17歳が演技するのは、最終滑走。SP後、元世界女王の坂本が「もちろん、追いかける方が楽なので」と言うように、大トリの重圧も当然予想されるが、中井は大会前「失う物は、何もないので」と頼もしく語っていた。ミスが許されない、緊張感高まるフリーでの決戦。日本女子初のダブル表彰台、そして表彰台独占にも期待がかかる。