日本カーリング女子の夢が、ついに途絶えた。ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子で、日本代表フォルティウスは予選リーグ第…

日本カーリング女子の夢が、ついに途絶えた。ミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子で、日本代表フォルティウスは予選リーグ第7戦で地元イタリアに6対8で敗れ、通算1勝6敗となった。2試合を残して上位4チームによる準決勝進出が消滅。3大会連続のメダル獲得はならなかった。

 

【画像】【ミラノ五輪】カーリング女子、日本はイタリアに敗戦 1勝6敗で予選敗退

 

日本時間18日未明に行われた試合は、序盤から一進一退の攻防となった。第1エンドはブランクエンド。第2、3エンドは1点ずつを取り合い、1対1の同点で進んだ。

流れが変わったのは第4エンド。イタリアに3点のビッグエンドを献上し、1対4と一気に突き放された。しかし日本は直後の第5エンドで反撃。スキップの吉村紗也香が相手のハウス端にあった石を撃ち抜く難しいランバックショットを決め、3点を奪い返して同点に追いついた。

第6エンドはイタリアが1点、第7エンドは日本が1点と、互いに譲らない展開。5対5の同点で迎えた第8エンド、先攻の日本は相手のミスもあり好展開を作ったが、イタリアが1点を取り切った。

第9エンドは後攻の日本。相手に中心を固められるピンチを迎えたが、吉村が冷静に自分たちの石を中央に押し込んで1点を死守。5対6の1点ビハインドで最終第10エンドを迎えた。

先攻の日本はスチールのチャンスを作ったが、イタリアが最後に1点を追加。6対8で競り負けた。

吉村は試合後、「悔しい気持ちでいっぱい。思い描いた結果にはならなかった」と涙を浮かべて悔しさをにじませた。

日本女子カーリングは、2018年平昌五輪で銅メダル、2022年北京五輪で銀メダルを獲得。着実に階段を上り、今大会は悲願の金メダルを目指していた。しかし1勝6敗で10位に沈み、3大会連続の表彰台という目標は叶わなかった。

予選リーグは10チームによる総当たり戦で、上位4チームが準決勝に進出する。日本は残り2試合で2勝しても3勝にとどまる。すでに4位のカナダと韓国が4勝を挙げており、日本の準決勝進出の可能性は数学的にも消滅した。

今大会の唯一の白星は、世界ランキング1位のスイスに7対5で逆転勝ちした第3戦のみ。初戦のスウェーデン戦は4対8、第2戦のデンマーク戦は7対10と連敗スタート。その後もアメリカ、韓国、カナダと強豪相手に黒星が続いた。

大事な場面でのミスショットや、相手にビッグエンドを許す展開が重なり、勝ちきれない試合が続いた。

 

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この日の試合では、セカンドの小谷優奈に代えて、リザーブの小林未奈を起用した。小林にとって今大会初出場。流れを変えたいという思いでのメンバー変更だったが、結果的に流れを引き寄せることはできなかった。

小林は試合後のインタビューで「本当に初めての五輪の舞台で、最初は震えるほど緊張した」と振り返った。「みんなが緊張はするものだし絶対大丈夫だよって言ってくれた」と、チームメートの支えに感謝の言葉を述べた。

「みんなが一緒に戦ってくれて心強かったけど、自分のプレーに納得いっていないので悔しい」と涙を浮かべながら語った小林。「でも、そういう感情を含めて全部、五輪でしか味わえないものを楽しもうと思っていたので、それは楽しめたかなと」と前を向いた。

吉村は初出場の小林を温かく見守り、「イタリア戦でアウェイの歓声を含めて自分たちのものだっていうくらいの気持ちで楽しんでいた」とチーム一丸となって戦ったことを強調した。

日本は19日にイギリス、中国との2試合を残している。吉村は「ここまできたらやるしかない。最後の試合、最後の一投までみんなで頑張りたい」、小林も「もう五輪の舞台での試合は2試合。思い切り最後までプレーしたい」と、五輪最後の戦いへ気持ちを切り替えた。

敗退決定後の2試合をどう戦うか。その姿勢が、次の五輪サイクルへの第一歩となる。