(17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スピードスケート・女子団体追い抜き) 3大会連続で表彰台に上がった…
(17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スピードスケート・女子団体追い抜き)
3大会連続で表彰台に上がった日本のハイライトは、スピードスケート大国のオランダとぶつかった準決勝だった。
抜きつ抜かれつ。大接戦になった。
日本は1回戦と同じく、先頭を高木美帆(TOKIOインカラミ)が引っ張り、2番手に佐藤綾乃(ANA)、最後尾を堀川桃香(富士急)が務める布陣で臨んだ。
好発進を決めた日本が、全5周のうち最初の1周(400メートル)通過時点で0秒50先行する。そこから、オランダはペースを上げてきた。
2周を終えた時点で日本は逆転を許す。
ただ、これは想定内。ウイリアムソン師円コーチが明かす。
「前半で『貯金』をつくって守り切る戦いは無理がある。落ち着いてレースに入り、4周目でペースを落とさない。1回戦が終わってから、そこをキーポイントに微調整してきた」
狙いは当たった。
3周目以降、200メートルごとの日本のラップタイムは14秒31、14秒27、14秒28、14秒26、14秒29……。
機械のような正確なペースを刻み、オランダとの差を詰めていく。
残り1周を迎えた時点で、日本が再び前へ。残り半周でリードをさらに広げた。
あと200メートル。銀メダル以上は、もう目の前――。
しかし、逃げ切るスタミナは残っていなかった。0秒11。フィニッシュラインで上回られた。
隊列を率いたエース高木は、責任を1人で背負い込んだ。
「先頭としての経験値、際どいレースで自分の最大の力を発揮する経験値を、この4年間で積み上げることができなかった。そこが敗因なのかなと思う」
連係の取れた日本の美しい隊列に乱れはなかった。力は全て出し切ったようにも映る。
「最後の最後まで、コンマ1秒を争う戦いをしてくれた。あれが、日本のベストレース」とウイリアムソンコーチ。それでもあと一歩、決勝には届かなかった。(松本龍三郎)