(17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子シングル・ショートプログラム) フィニッシ…

 (17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉フィギュアスケート・女子シングル・ショートプログラム)

 フィニッシュで両拳を握り、にこりと笑った。

 坂本花織が、SPでほぼミスのない演技をした。

 引退の意向を表明した今季のSPは「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」。音楽と調和したスピンと、ステップで観客が沸く。演技構成点は出場選手中最高の37.15点だった。

 「楽しんで滑ることができ、満足度は高かった」

 一部のジャンプ以外は、着氷後もスケートがきれいに流れた。「90%くらい。自分を褒めてあげたい」。七つの要素のうち五つで、出来栄え点(GOE)1以上の加点をもらった。

 SPは恩人・ブノワ・リショー氏の振り付けだ。

 2018年平昌五輪後、4回転ジャンプを身につけなければと焦ってけがをした。

 そんなときに、「(他の要素を)パーフェクトにすることでしょ」と言ったのが、リショー氏だった。

 スケーティングを磨き、プログラムの流れを切らずに披露する技によって、GOEで稼ぐ道を示してくれた。

 首位中井と1.48点差の2位発進。「最後の最後まで集中して頑張りたい」。3度目の五輪で、唯一手にしていない金色のメダルが狙える位置につけ、集大成のフリーに臨む。