1試合ごとに学び、勝負の韓国戦へ  U-22日本代表への招集を告げる電話を受けた久米遥太(早稲田大学2年・FW)に驚きは…

1試合ごとに学び、勝負の韓国戦へ


 U-22日本代表への招集を告げる電話を受けた久米遥太(早稲田大学2年・FW)に驚きはあったが、一方ですんなりと「来たか」と冷静に受け止められた。

 天皇杯予備予選の後、チームは1か月のオフに入る予定だったが、久米は休むことなく『AFC U-23アジアカップ』を前にした『IBARAKI Next Generation Cup』に参加。取材には「たぶん僕が一番先に落ちるはず」と話したが、大会後にサウジアラビアでの本大会のメンバーに選出される。背番号は18。顔見知りはトレセン時代の同僚だったGK小林将天(FC東京)とFW横山夢樹(FC今治)の2人だけという立ち位置で、自らの特徴を理解してもらえたかどうか、手ごたえが持てないままのメンバー入りだった。

 グループステージ初戦のシリア戦でいきなりスタメン出場した久米は開始4分に右足で、10分には左足でゴールを狙う。後者は相手DFにプレッシャーをかけてボールを奪い、素早い動きからのクリーンシュートだったが、GKに阻まれた。国際舞台へのデビュー戦を振り返り、久米本人は満足がいかなかったと言う。「チームとしてのやり方を遂行しようという意識が強く、自分の特徴を自信持って出すことをしてもよかったかもしれない、と」

3試合で学んだ中東勢の体の当て方


 周囲は自分の武器を持ってチームのやり方にアダプトできる選手ばかり。では自分はどうするか。「選手としてはまだまだだけど、伸びる余地があるという自覚はあるので、1試合ごとに課題を見つけるとともに周囲の声を聞いて、成長していくしかないと思っています」

 大岩剛監督らスタッフからは「もっとリラックスして自分の特徴を出そう」とアドバイスされた。初戦を振り返り、ボールに関わる回数を増やすことと、サイドバックやインサイドMFとの連携を意識した。続くUAE戦、グループステージ最終戦のカタール戦と試合ごとに自分から仕掛ける動きが増えた。カタール戦ではクロスの前のプレーがラインを割っていて取り消しになったが、相手ゴールに頭でボールを押し込み、さらにポスト際に惜しいシュートも放った。3試合で中東勢の体の当て方と独特の間合いもつかんだ成果でもあった。

 準々決勝のヨルダン戦は出番がなかったが、決勝の舞台をかけた韓国戦で出番がきた。それまでの3試合で感じた課題をぶつけるときだった。

Profile
久米遥太(くめ・はるた)
2005年4月7日生まれ。早稲田実業学校中等部時代には横河武蔵野FCジュニアユースでプレー。高等部入学とともに同校のサッカー部に入り、3年時には第102回全国高校サッカー選手権大会に出場した(1回戦で●0-2広島国際学院)。卒業後は早稲田大学政経学部へ進学。ア式蹴球部でプレーしている。2025年、U―22日本代表に抜擢され、各カテゴリーにおいて初めての代表選出となった。173㎝、67kg

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