日本スケート連盟の小林芳子強化副部長は「りくりゅう」の金メダル獲得に「こんな日が来るなんて…。夢にも思っていなかった」…
日本スケート連盟の小林芳子強化副部長は「りくりゅう」の金メダル獲得に「こんな日が来るなんて…。夢にも思っていなかった」と、万感の思いを語った。
2012年、当時の強化部長だった小林氏は、中京大でシングルの選手だった木原をペア転向に誘った。「(身長174センチと)身体が大きくて、誠実。とにかく信頼が置ける選手だった」。木原の地元、愛知に出向き、両親を説得。10年以上たった今でも、頭にある言葉がある。「(木原の)お父さんから『芳子さん、はしごは外さないで下さいね』と言われたことを、すごく覚えています」。当時は男女シングルの黄金期。カップル種目は注目されていなかった。小林氏はその言葉を、心に刻んだ。
木原のペア挑戦から見守ってきた。遠征中、思うような結果が出ず木原と2人で景気づけの乾杯をしたこともある。14年前に決めた覚悟は、日本フィギュア初の金メダル獲得で結実。「私は選手にペアを勧めて、ここまで来たということで、感無量の思い。本当に、最高に幸せです」。「りくりゅう」が笑顔で五輪を終えたことが、何より嬉しかった。(大谷翔太)