ボクシングの2025年度年間優秀選手表彰式が17日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われ、技能賞にはWBC世界バンタ…
ボクシングの2025年度年間優秀選手表彰式が17日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われ、技能賞にはWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・井上拓真(30)=大橋=とともに、前WBC&IBF世界同級王者・中谷潤人(28)=M・T=が選ばれた。
2024年度に続き、準MVPに相当する技能賞を受けた中谷は「光栄なこと。これを励みにして、今後のキャリアに向けて弾みをつけていきたい」と力を込めた。井上尚が8年連続9度目のMVPに輝いたが、「すごくいい試合をたくさんされてきているので、それが評価されていると思う。たくさんの期待があって、そういう結果を出していくのはものすごいことですし、リスペクトできる」と感想を述べた。技能賞が準MVPであることを知らされると、中谷は「まだ(MVPを)取っていないので、取れるように頑張りたい」と決意を新たにした。
中谷はWBC王者だった昨年2月、ダビド・クエジャル(メキシコ)に3回KO勝ちすると、6月には当時IBF王者だった西田凌佑(29)=六島=に6回終了TKO勝ちして、念願の統一王者となった。その後、26年5月、東京ドームでスーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(32)との対戦が期待されることをふまえ、スーパーバンタム級に上げることを決意。9月にバンタム級の2団体王座を返上すると、11月からは米国ロサンゼルスに渡って、井上からダウンを奪ったことがあるラモン・カルデナス(米国)らとのスパーリングで強化を図った。昨年12月にはサウジアラビアでセバスチャン・エルナンデス(25)=メキシコ=の強打に苦しみながらも判定勝ちし、スーパーバンタム級初陣を飾った。
昨年の表彰式で、井上尚から、東京ドームでの対戦を呼びかけられ「やりましょう」と応えた。あれから1年が経過し「あっという間だったという気持ちでいっぱい。と同時に、スーパーバンタム級のチャンピオンは井上(尚弥)選手なので、その選手に勝つという気持ち」と改めて強い決意を口にした。
エルナンデス戦で負傷した右まぶたの腫れも引き、すでに練習は再開している。今年の目標には『世界4階級制覇』を掲げており、目標を達成するには、井上尚との直接対決で勝利するのが一番の近道だ。この日、井上尚が壇上で中谷戦について言及した。中谷は「キャリアの中で一番のビッグマッチ、ビッグファイトになる。前戦で反省点が出たので、これを26年にどうつなげるか。動ける体をこれから作り上げます。ボクシングを楽しんでいます」と笑顔ながらも、出てくる言葉は力強かった。