<侍日記>球場内とは思えない景色が広がっていた。サンマリンスタジアムの三塁側の一室。やわらかい照明に、ほのかに漂うアロマ…

<侍日記>

球場内とは思えない景色が広がっていた。

サンマリンスタジアムの三塁側の一室。やわらかい照明に、ほのかに漂うアロマの香り。リクライニングチェアや分厚いベッドがいくつも並び、ここがスタジアムの中であることを一瞬忘れてしまう。コンディショニングブランド「TENTIAL」が設置したリカバリールーム。井端監督も姿を見せ、無数のフラッシュを浴びながら、実際にリクライニングチェアにゆったりと背を預け体験。担当者を質問攻めにして興味津々だった。

実はこの場所、つい数日前までは食堂だった。同じくサンマリンスタジアムで行われた巨人キャンプ取材ではメディア食堂として使用。鶏のしょうが焼き定食やヤンニョムチキン定食を慌ただしくかき込んだあの部屋である。久しぶりに扉を開けてみると、定食の香りはすっかり姿を消し、代わりに落ち着いたアロマの香りが広がっていた。

暖色系の照明や青色を取り入れた配色、丸い形でチェアを包み込むデザインなど、科学的にリラックスできるよう細かな工夫が施されているという。練習後はもちろん、試合前のちょっとした仮眠スペースとしても活用できそうで、選手からは「ぜひ自分たちの本拠地にもほしい」という声も上がっているそうだ。

鶏のしょうが焼き定食を食べていた場所で、今度はリカバリー。来年のキャンプ取材でサンマリンスタジアムに来ることがあった際は、この部屋へ入るとき、思わず「何の部屋だったっけ」と迷ってしまいそうだ。【小早川宗一郎】