(16日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉カーリング 日本6―9カナダ) 2点を追う最終第10エンド(E)、…
(16日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉カーリング 日本6―9カナダ)
2点を追う最終第10エンド(E)、先攻の日本代表フォルティウスは逆転の望みを懸けて三つの石をハウス内に置いた。だが、カナダの最終投は無情にも円心でぴたりと止まる。
この敗戦で通算1勝5敗。10チーム中最下位の9位タイに沈む日本は、残り3試合を全勝しても自力での準決勝進出が困難な状況となった。
「諦めずに最後までショットをつなげた」と語るスキップ・吉村紗也香の声はかすかに震えていた。
1敗もできない状況で、世界チームランキング1位のカナダが立ちはだかった。「勝つしかない状況には強いと信じて戦った」とは小谷優奈だ。有利な後攻の第1Eで、いきなり2点先制に成功した。
暗転したのは追いつかれた直後の第3E。円の中心付近を固められた場面で、吉村の最終投は円心をすり抜けた。一挙3失点で、主導権を失った。
置きたい場所に石を置く「ドローショット」の成功率は、97%のリード近江谷杏菜を除き、セカンド以降の全員が60%台と低調だった。大会を通じて苦しんでいる氷を、この日も読み切れなかった。サードの小野寺佳歩は「いつにも増して滑ったアイス。もう少し深いコミュニケーションを取ればよかった」。重圧の懸かるショットを打たせる展開に持ち込めず、序盤にミスの目立ったカナダを立ち直らせてしまった。
五輪過去4大会で、負け越して1次リーグを突破したチームはない。数字の上では厳しい現実が突きつけられた。残り3戦。吉村は「支えて下さった方々への感謝も込めて、精いっぱいやる」と語った。(清水優志)