NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン3 第6節2026…

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第6節
2026年2月15日(日)14:30 川越運動公園陸上競技場 (埼玉県)
狭山セコムラガッツ 34-6 クリタウォーターガッシュ昭島

推進力で勢いをもたらすセンターの復帰。仲間との絆を深め、チーム初の6連勝へ


今シーズン初出場となった、狭山セコムラガッツのティジェイ・ファイアネ選手

第2節から5連勝と勢いに乗る狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)に、頼もしい選手が戻ってきた。昨季のD2/D3入替戦でレッドカードを受けて3試合の出場停止となっていたティジェイ・ファイアネだ。この日も持ち前の推進力を発揮し、多くのチャンスを演出。ディフェンスでも激しいコンタクトでチームの勝利に貢献してみせた。

「いいコンディションの中で試合ができたのは良かったです。あとは、チームメートとの絆をもっと深めていければと思います」

リーグ戦も中盤戦に突入し、けがやコンディション不良などの選手も多くなっている。スコット・ピアス ヘッドコーチも、優勝を狙うためには各ポジションで3人は同じパフォーマンスを出せなければいけないと話す。だからこそ、この試合でファイアネが圧巻のプレーを見せてくれたことは、チームにとってプラスになる。

本人も、「これまでチームのみんなが頑張って試合をしてきた。その中に自分が入ったときに、いいパフォーマンスができればと思っていたので、本当にうれしい」と笑顔を見せた。

プライベートでは、第2子が誕生。公私ともに充実した日々を過ごしているという。「子供は僕にとってかけがえのない存在。手が掛かる時期ですが、ベストを尽くしてくれている妻をサポートしながら、いい子育てができていると思います」。

「自分がラグビー選手であることを分かってもらうまでは現役を続けたい」というファイアネ。その一方で子供たちには、「ラグビーじゃなくて、野球をやってもらいたい」とも話す。そこには大谷翔平の存在が大きく、「彼みたいになってくれたらうれしいね」と、今後の成長に期待を寄せる。高い身体能力を誇る父親の遺伝子を受け継ぐ逸材なら、夢も膨らむはずだ。

狭山RGのセンター陣は、個性豊かな選手が多い。その中でもチームに勢いをもたらす彼の復帰はいい流れを生むことは間違いない。そして次節は、リーグワンではチーム初の6連勝がかかる大切な一戦。「ルリーロ福岡戦はタフな試合になるので、しっかりと準備したい」と前を見据える彼から、今後も目が離せない。

(松野友克)

狭山セコムラガッツ


狭山セコムラガッツのスコット・ピアス ヘッドコーチ(右)、フェトゥカモカモ・ダグラス バイスキャプテン

狭山セコムラガッツ
スコット・ピアス ヘッドコーチ

「前半、相手に何度かプレッシャーを与えられましたが、トライを許さなかったのが、試合に大きな影響を与えたと思います。完璧じゃなかったけれども、最後までトライを許さなかったディフェンス面は良かったと思います。

次の試合に向けては、セットピースなどで問題があったので、改善していかないといけません。あとスターティングメンバー以外の選手たちのパフォーマンスをもっと上げないといけないと思います。もっと上のレベルでやるために、そこはしっかりとコーチ陣が責任をもってやっていければと思います」

──2試合連続で相手をノートライに抑えるなど、ディフェンスがうまく機能していると思います。その要因は何にあると思われますか。

「これはどこのチームでも一緒だと思いますが、優勝したいのであればディフェンスにフォーカスします。もちろん、今季もそこにフォーカスしながら、アタックも激しくやってきています。今日は、まだ完璧ではありませんでした。チームのベースはできつつありますが、そこをもっと強くしていかなければいけません。ディフェンスのセットピースなど、いろいろ課題はありますし、優勝を目指すのであれば、(守備の改善に)チャレンジしなければいけません。それを今季はある程度できていて、相手にプレッシャーを掛ける部分はいいと思います。それができていれば、このチームはプレーしやすい状況にあると思います。でも、まだベストは見たことがありません」

狭山セコムラガッツ
フェトゥカモカモ・ダグラス バイスキャプテン

「まずは、素晴らしい試合運びをしてくださったレフリーの方々に感謝したいと思います。また、ホストと呼べる街で試合ができたことにも感謝します。選手たちの中でも『ホストゲームなので、誇りをもって試合に挑もう』と話していたので、今日の結果が出せたことはうれしく思います。

先ほど、スコッティー(スコット・ピアス ヘッドコーチ)が言ったようにディフェンスはいまの自分たちの強みかなと思っています。ただ、前半序盤の(自陣から)脱出する部分などで課題は残っており、クリタウォーターガッシュ昭島さんにチャンスを与えてしまった部分もあります。激しいディフェンスを80分間キープすることは難しいので、敵陣でプレーする時間を増やせるようにしたいと思います。

次の試合でけがによるメンバーの入れ替わりもあるかもしれませんが、出場する選手がいいパフォーマンスができるように頑張っていきたいと思います」

──2試合連続で相手をノートライに抑えるなど、ディフェンスがうまく機能していると思います。その要因は何にあると思われますか。

「セットピースの部分だと思います。特にラインアウトでは真ん中や後ろあたりよりも相手が前でボールを取ると、(バックスへの)スクラムハーフのパスが長くなるためアタックするのが難しくなり、自分たちのディフェンスがラクになる部分があります。今日、脱出の面ではそこまでうまくいきませんでしたが、相手のラインアウトにプレッシャーを掛けられるようなプレーが少しできているかなと思います。

何よりディフェンスグループが、いいフォーカスをして1週間過ごせているので、いい仕事ができているのだと思います。次の試合ではさらに良くできればと思いますので、これからも頑張っていきます」

クリタウォーターガッシュ昭島


クリタウォーターガッシュ昭島の内山将文ヘッドコーチ(右)、中尾泰星キャプテン

クリタウォーターガッシュ昭島
内山将文ヘッドコーチ

「本日は素晴らしい大会をありがとうございました。関係者の皆さま、レフリーの皆さま、感謝申し上げます。われわれは、ノートライで終わってしまったのですが、次の試合、ショートウィークですので、そこに向けて準備、修正をしてやっていきたいと思っています。今日は、前半20分、後半20分に得点するチャンスはあったのですが、精度のところに課題があったと思っています。攻められるチャンスのところで、狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)さんとの違いが少しあったのかなと。確かに、狭山RGさんの厚いディフェンスはあったかもしれないのですが、われわれのアタックの精度がもう少し高まれば、もう少し競った試合、もしくは逆転する可能性はあったかと思っています。次の試合に向けてそこをもう一度修正しながら、戦っていきたいと思っています」

──第5節のヤクルトレビンズ戸田戦同様に、トライへ向けたあと一歩のところが足りなかった印象があります。この点はどのように改善できればと思いますか。

「バックスとフォワードの連係、コミュニケーションのところで課題が少しあるのかなと思います。それは少しずつ明確にはなってきています。選手たちの中でも、改善へ向けた声は出ていますので、そこをもう少し具体的にわれわれコーチ陣が形として選手に落とし込みをして修正をしていきたいと思います」

クリタウォーターガッシュ昭島
中尾泰星キャプテン

「今日の試合は、フィジカリティーのところで競る勝負になるということは分かっていました。ただその中で、戦えたところ、受けてしまったところがあります。『ここで行くぞ』といった場面、最後のスクラムのところなど、要所でいいところはあったのかなと思います。ただ、ヘッドコーチがいま言ったとおり、相手の敵陣に入り、ゴール前になったときの精度、強さのところで課題があると思います。そこは次の試合へ向けて、ハードな日程となりますが、準備してやっていきたいと思います」

──ここ数試合流れの悪い状況が続いています。現状を打開するために、次節へ向けて力を入れていきたいことは何でしょうか。

「変わったことをするのではなく、アタックもディフェンスもプレシーズンから積み上げてきたところに立ち返るというところだと思います。その点はブレることなく、練習で精度を上げて、全員が共通理解をもって戦っていくしかないと思っています」