今週は2026年最初のGI、ダートマイル王決定戦、第43回フェブラリーS(GI、ダ1600m)が東京競馬場で行われる。今…
今週は2026年最初のGI、ダートマイル王決定戦、第43回フェブラリーS(GI、ダ1600m)が東京競馬場で行われる。
今年は、昨年のチャンピオンズC覇者ダブルハートボンドをはじめ、同2着ウィルソンテソーロや、レース連覇を狙うコスタノヴァ、一昨年の覇者ペプチドナイルに、東京ダービー馬のナチュラルライズ、ラムジェットと、GI・JpnIウイナーが6頭参戦。そのほか、プロキオンSを制したロードクロンヌや、マイルCS南部杯2着シックスペンスなど一線級のダート界の猛者が集結し、激戦が予想される。
そんな中、JpnI2勝のウィルソンテソーロが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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■歴史上、7歳以上の馬は中央ダートGIを勝てない
昨年はマイルCS南部杯を快勝し、JpnI2勝目を飾ったウィルソンテソーロ。前走のチャンピオンズCでは勝ったダブルハートボンドにハナ差及ばず、同レース3年連続2着という苦汁をなめたが、国内ダート戦線ではまだまだ一線級の力を誇示しており、悲願の中央GI初制覇へ向けてフェブラリーSに臨む。
ダート界では7歳や8歳とベテランを迎えても、その存在を遺憾なく発揮するケースは多いが、フェブラリーSにおいては1997年のGI昇格以降、勝ち馬は4~6歳に限られており、7歳以上の馬は【0.9.6.130】と、145頭が出走し勝ち馬ゼロ。ちなみに、チャンピオンズCも同様で、前身のジャパンCダート時代も含めて、7歳以上の勝ち馬はおらず、中央のダートGIでは年齢という大きな壁が立ちはだかる。
■臨戦、血統のミスマッチ
臨戦過程に目を移すと、前走チャンピオンズC組は、2014年に中京へ舞台を移して以降【3.3.2.12】の成績で、複勝率4割の主要ステップであるが、好走歴が多いのはチャンピオンズCで6着以下に敗れていた馬たちで【3.1.2.9】の成績。一方、5着以内の好走馬は【0.2.0.3】と、そもそも出走数は少ないが、勝ち切るまでには至っておらず、凡走するケースも見受けられる。
舞台や距離が変わることで、チャンピオンズCでの好走が、即東京マイルでも通用するわけではないということか。ウィルソンテソーロ自身も、2024年にはチャンピオンズC2着→東京大賞典2着から、フェブラリーSで2番人気に支持されながら8着に大敗しており、舞台適性は決して高いとは言えないだろう。
また、前述した7歳以上の馬【0.9.6.130】のうち、中9週以上は【0.2.0.15】にとどまり、好走馬の多くは明け2戦目以上と叩いてからの臨戦となっていた。スピード勝負になる府中のダートマイルという舞台も、高齢馬は叩いて臨んだほうが好走につながる。
血統面では、父キタサンブラック産駒はこれまでに芝の重賞で21勝を挙げているが、中央のダート重賞は【0.5.1.9】の成績で、いまだ勝ち鞍を挙げていない。OP・L競走も2勝に留まり、上級クラスでは勝ちあぐねているように、頭勝負では狙いにくい血筋。ウィルソンテソーロが中央のGIで勝ち切れなかったのは、このあたりが要因なのかもしれない。
6歳となった昨年は、JpnIを一つ勝ったものの海外での結果はともかく、帝王賞やJBCクラシックではともに5着に敗れるなど、4~5歳時の堅実な戦績に比べると、安定感に陰りが見えてきたウィルソンテソーロ。明けて7歳を迎え、年齢の壁、臨戦過程、血統面、ベストディスタンスとは言えないマイル戦を戦う点など、人気ほどの信頼感はない。妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。