<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇ペア・フリー◇16日◇ミラノ・アイススケートアリーナ愛称…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇ペア・フリー◇16日◇ミラノ・アイススケートアリーナ
愛称「りくりゅう」の三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が、フリーの世界歴代最高得点をたたき出し、ショートプログラム(SP)5位から大逆転で金メダルを獲得した。
テレビ中継で解説を務めた、ソチ五輪フィギュアスケート・ペア日本代表の高橋成美さん(34)が、日本テレビ系の情報番組「DayDay」に出演。演技中の解説では「宇宙一ですよ!」などの名言が飛び出したが、ほどなく始まった情報番組でも、興奮冷めやらぬ様子で、さらに名言を連発した。
「りくりゅう」の演技を振り返り「素晴らしかったです。オリンピックの金メダルはもちろんなんですけど、今日のこの演技の内容。これがもう『素晴らしい』では表現しきれないほど。世界最高得点を出す、モーメント。一瞬、一瞬、どこを切り取っても素晴らしい演技ばかり。スケートでも感動しましたし、結果にも感動しました」と、口調こそ冷静ながら、内心では金メダルの感動の余韻が残る様子をにじませていた。
演技を解説していた際の舞台裏も明かした。「感極まってしまいましたね。後半のスロートリプルループあたりから、解説席で私、立ち上がって、ずっと解説してしまうほど、それほどまでに人の心を動かす演技でした」。演技中に、思わず立ち上がっていたことを告白。事実「りくりゅう」が演技を終える直前の「ヨーシッ!」という音声は少し小さく、マイクから少し離れたところから発していることが伝わる声質だった。
フリーの世界歴代最高得点については「これは本当に、とんでもない数字です」ときっぱり。高橋さんが注目していたポイントとしては「SPでミスが少し起きてしまったリフトのところですね。1発目に上げるリフトは、私たちも少し心配した目で見ていましたし。だけどその心配を、1発目のリフトで覆してくれるような。『僕たちは大丈夫だよ』ってメッセージを、すごく感じて」と語った。解説しながら、ソチ五輪にペアを組んで出場した木原が、三浦を堂々を持ち上げるリフトで、SPからの巻き返しを確信したという。
「逆転以上の点数を出して圧勝しました。これは本当に強いと思います」と、SPではトップに約7点差をつけられて出遅れながら、総合では2位に約10点差をつけたことに、驚きを持って解説した。
「りくりゅう」ペアの強みを問われると「まさに誰よりも一心同体なところです」「強いオリンピックイヤーでした。みんなが同じようなエレメンツ(要素)をする中で、どうしてここまで勝てるのかというと一心同体。これが全ての技に関わってくることで、少しずつ点数を稼いでいくんですね。で、膨れ上がって、十何点も点数に差がつくような演技になるので、一心同体さが『りくりゅう』の強さであり、今回の金メダルの決め手となっています」と、一心同体を金メダル獲得のキーワードに挙げた。さらに関連して「2人は2人の人間ですが、1つのペアでした」と続けた。
相性については「この2人はおそらく、自分自身のことよりも、相手のことの方をよく理解していて」と前置きした上で「やっぱり2人でなければいけなかった」と、最高のペアだと絶賛した。
最後にソチ五輪に一緒に出場した木原へのメッセージを問われ「おめでとう~っ! うれしくて、うれしくて、しょうがなくって。この日を、もう、私は生まれて、フィギュアスケートを始めて、ペアをやって、今こうやって関わって。なんていうか…」と話すと、止まらなくなった涙をぬぐった。さらに「こうやって『りくりゅう』について話ができている、この瞬間が本当にうれしいし、現地では、すごい感動をもらったし、一緒にペアを滑ってくれてありがとう、っていう気持ちと…」と、声をからして話すと、いよいよ号泣した。「応援させてくれて本当にうれしいし、私だけじゃなくて、みんなにも勇気と力を与えたし。少しでも…。私たちの目標である、このペア競技というものを、みんなに好きになってもらって、そして初めて興味を持って注目してもらえるのが、うれしくて、うれしくて仕方ないから『ありがとうございます』と伝えたいです」。顔をくしゃくしゃにしながら、何度も涙をぬぐう高橋さんの姿に、日本のスタジオにいる出演者も、もらい泣きしていた。
金メダルを獲得した演技後の表彰式でも、泣きながら解説していたが、ほどなく始まった情報番組でも、またまた号泣していた。