フィギュアスケートの女子は、17日(日本時間18日)にショートプログラムから始まる。日本勢最年少の17歳で今季シニアデ…

 フィギュアスケートの女子は、17日(日本時間18日)にショートプログラムから始まる。日本勢最年少の17歳で今季シニアデビューの中井亜美(TOKIOインカラミ)は夢の初五輪に臨む。千葉・市川市立南行徳中で3年間担任を務めた大島実教諭がこの日までに取材に応じ、中井にエールを送った。武器の大技、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の秘話や中井の素の顔を明かした。(取材・構成=大谷翔太、富張萌黄)

 夢舞台に挑むかつての教え子に、大島教諭は日本からエールを送る。現在、千葉県立船橋芝山高で教える大島さんは、中井が新潟から千葉に引っ越し、南行徳中に入学した時から3年間指導した。「周りから愛されて、応援される選手になってほしい」と期待を込める。

 中井は、MFアカデミーで中庭健介コーチ(44)に師事するために千葉へ。新たな学校生活に当初は1人で過ごすこともあったが「おおらかで明るく、人間味のある子」という性格で友達もすぐにできた。2年時には全日本選手権で4位。知名度も上がり「アミーゴ」と呼ばれるようになった。1年時から礼儀正しく、プリントを受け取る際にも「ありがとうございます」と一言。大島さんは「中学1年でそう言える子は少ない。しっかりしているな」と、感心したという。

 ハツラツな面もある。1年時の掃除の時間。友達に促され、武器のトリプルアクセルを披露していたところを大島さんに見つかった。「何やってるんだ、と。これが、唯一怒ったエピソードかな」と大島さん。叱りはしたが、その技に心の中では感心。「教員人生の中でも衝撃でした。地上でも、あんなに回れるんだと。回転などは分かりませんが、跳んでいる姿は今でも目に浮かびます」

 学校生活を個別に確認する「教育相談」では、1年時から大島さんには「オリンピックに出ることが夢」と伝えていた。「3年間、言っていることはぶれなかった」。試合や遠征で遅れる授業も、短い休み時間の中で友達にノートを借りて勉強。提出物も、出さなかったことはないという。飾らない性格、今でも交流があるという大島さんは「もちろん金メダルに向けて頑張ってほしいですが、自分がトリプルアクセルをやりたい、これをやりたいという芯を持って、納得できるフィギュアスケートをやってほしい」。教え子の飛躍を心から祈った。