<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇16日(日本時間17日)◇ペア・フリー◇ミラノ・アイスス…
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュアスケート>◇16日(日本時間17日)◇ペア・フリー◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=松本航】愛称“りくりゅう”の三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が、ペア日本勢初の表彰台で金メダルに輝いた。
世界歴代最高のフリー158・13点を記録し、合計231・24点。前日15日のリフトにミスが出たショートプログラム(SP)は5位で、大逆転で頂点に立った。
金メダルが決まった三浦と木原と、キス・アンド・クライの下で抱き合った人がいた。
日本スケート連盟の小林芳子強化副部長。14年ソチ五輪で団体の採用が決まり、日本連盟としてペアの強化に乗り出した。
当時の強化部長だった小林副部長は12年に愛知へ出向き、シングル選手だった木原や両親を説得した。父からは「分かりました。でも芳子さん、はしごは外さないでくださいよ」と声をかけられた。
13年1月、木原は経験者の高橋成美とペア結成。そこから13年がたち、日本ペア初のメダル、それも金メダルがもたらされた。
小林強化副部長は「本当に『ペアをやって良かった』と言ってくれる日までは、なんとか応援したいと思っていました。その(木原の父の)言葉を心に刻みました」と振り返った。会場中の拍手で祝福される木原、三浦の姿を見て「うれしいというか、達成感で…。私はアスリートじゃないんですけど、それでもみんなでサポートしてきて、応えてくれた気持ちがうれしいです。私はペアを勧めて、こういうところまで来たという感無量な思いでいっぱいでした」とかみしめた。
25年12月で70歳となり、定年により3月末で強化部の業務から離れる。最高の景色がミラノで待っていた。