【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【ロイヤルアカデミ…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬
【ロイヤルアカデミーII】
名種牡馬ストームキャットの叔父にあたる良血。半姉ターリングア(ストームキャットの母)、半兄パンチョヴィラも重賞勝ち馬。
1歳夏の米キーンランドのセリでこの年の最高価格となる350万ドルで落札され、アイルランドへ渡り競走馬となりました。芝6ハロンのジュライC、芝8ハロンのBCマイルを勝つなど愛英米で7戦4勝。
引退後は種牡馬となって成功。アメリカ、アイルランド、オーストラリア、日本、南アフリカで供用され、ブリッシュラック(安田記念)、ヴァルロワイヤル(BCマイル)、アリロイヤル(サセックスS)とその全妹スリーピータイム(英1000ギニー)など、多くの活躍馬を出しました。日本ではロイヤルスズカ(スワンS、ダービー卿CT)、イルバチオ(アイビスSD)、ダブルハピネス(武蔵野S)などの父として知られています。
ニジンスキー系にしては珍しくスピードを武器とするタイプで、直系の孫ブラックキャヴィアは豪スプリント路線で通算25戦全勝という驚異的な成績を挙げました。
ファストネットロックの母の父、ファインニードルの2代母の父、サンライズジパングの3代母の父でもあります。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「勝馬率の高い現役種牡馬は?」
「勝馬率」とは、出走頭数に対する勝馬の割合です。「勝ち上がり率」とも言います。100頭出走して30頭勝ち上がったら30%です。中央競馬と地方競馬を合算すると正確な指標になりづらいので、この言葉が注釈なしで出てきた場合は中央競馬のみを対象としたものです。
かつてはサンデーサイレンスが66.7%、ディープインパクトが64.2%を記録しましたが、極端に産駒数が少ないものを除いて現役種牡馬に60%を超えるものは存在しません。評価の目安としては、40%を超えれば一流種牡馬、50%を超えれば超一流種牡馬、60%を超えればレジェンド種牡馬です。
2025年の総合種牡馬ランキング上位10頭の通算勝馬率は以下のとおり。2年連続リーディングサイアーのキズナが貫録の第1位です。
1位 キズナ 48.7%
2位 ロードカナロア 43.0%
3位 キタサンブラック 41.9%
4位 ドゥラメンテ 42.2%
5位 エピファネイア 40.7%
6位 リオンディーズ 29.1%
7位 ドレフォン 40.4%
8位 リアルスティール 38.9%
9位 モーリス 40.1%
10位 レイデオロ 29.3%
繁殖牝馬の質、というファクターは大きなものなので、勝馬率が必ずしも種牡馬能力を正確に反映するとは限りません。たとえば、注目度の低い種牡馬が好成績を挙げてトップクラスに成り上がっていく場合、初期に種付けをする繁殖牝馬は質が低いものが多いので、勝馬率はどうしても低く出がちです。成績が向上するにつれて繁殖牝馬の質が向上し、勝馬率も上昇していきます。
この表に入っていない種牡馬のなかで注目したいのは、ナダル(50.0%)、シスキン(42.9%)、グレーターロンドン(40.7%)、ニューイヤーズデイ(39.9%)、ルヴァンスレーヴ(37.9%)です。