大谷獲得など球界で屈指の資金力で大型補強を展開するドジャース(C)Getty Images 今オフもドジャース“一強化”…

大谷獲得など球界で屈指の資金力で大型補強を展開するドジャース(C)Getty Images
今オフもドジャース“一強化”に歯止めはかからず、さらなる大型補強は世間の耳目を集めた。
FA戦線でも話題を独占した。複数球団が争奪戦を展開したカイル・タッカーを4年総額2億4000万ドル(約379億2000万円)で獲得したドジャースは、球界屈指の剛腕クローザーであるエドウィン・ディアスとも3年総額6900万ドル(約106億9500万円)で契約。投資額に糸目をつけない手法は、今オフもまた球界を騒然とさせた。
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無論、彼らの補強は豊富な資金力を活かしながら既定の範囲内で行われている。しかし、リッチすぎるあまりにスモールマーケット球団との戦力格差が肥大化しているのも事実。ゆえにファンや一部の識者、そして複数球団のオーナーシップはドジャースが「野球を壊している」と批判。次期労使協定が契約満了を迎える今季終了後に囁かれるサラリーキャップ制度導入のスケープゴートになるという見方も出ている。
一方でドジャースと対峙するライバル球団の選手たちからは、補強をポジティブに捉える声が上がっている。
現地時間2月15日に米スポーツ専門局『ESPN』などの取材に応じたブライス・ハーパー(フィリーズ)は、「ドジャースがやろうとしていることは大好きだ。チームをビジネスのように運営することを正しくやっている。投資がどこに必要なのかを正確に分かっている」と指摘。自由競争の野球界で図抜けた存在感を図るライバルをひたすらに称えた。
「あまり注目されていないが、彼らのドラフト戦略と育成は信じられないほど素晴らしいよ。彼らは育成した選手をトレードに出してビッグネームを獲得して、そして金も使うんだ。だから俺はドジャースが金を使いすぎだとみんなが批判するのはイラっとする。そうじゃないだろって。ドラフトや育成とかいろんな要素があるから彼らは勝ってるんだ。だから毎年あれだけ勝てるんだ」
ドジャースが補強資金だけではないと訴えるハーパーは、「他のチームにだって同じだけの可能性はある」と断言。さらに「あの水準で金を使うことはできないかもしれないが、ドラフトして、真っ当に育てて、トレードしてっていうのはどこでもできるし、そうすべきだ」と力説した。

パドレス主砲として活躍するマチャドもドジャースに賛辞を惜しまなかった(C)Getty Images
「サラリーキャップ制? やるべきじゃないね」
また、ドジャースと同地区の“宿敵”に属する選手からも「(ドジャースは)正しい」と意見された。現地時間2月15日には、パドレスの主砲マニー・マチャドが米メディア『The Athletic』などに「彼らのやり方はマジで最高。最高だよ」とFワードを用いて絶賛した。
「彼らはあれだけの補強を実現する方法を導き出してきたんだ。それに投資することは野球界にとって最高なことだ。俺は彼らだけじゃなく全チームに同じだけのことやる力があると思ってるし、全球団が彼らから学んでほしいと願う」
「サラリーキャップ制? やるべきじゃないね。今は多くの金が生み出されているんだ。だって過去5年ぐらいの野球界を見てみてくれ。最高だろ? 俺たちだってピーター・サイドラーの下で強化を始めたんだ。どこだってできるんだよ。要はやるかやらないか、だ」
意外にも選手たちから好評を博しているドジャースの一強化。彼ら主張の根底には、投資に二の足を踏みながら、サラリーキャップ制導入を推し進めようとするオーナーシップへの不満も垣間見える。
果たして、ドジャースの補強は「悪」と見なすべきなのか。あくまで二人の意見をクローズアップしたにすぎないが、メジャーリーグが発展していく上でも、選手の声は貴重なものになると言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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