◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート ペアフリープログラム(16日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラ…

 ◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート ペアフリープログラム(16日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)16日=大谷翔太】ペアのフリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位から出た世界王者ペアの三浦璃来、木原龍一(木下グループ)組は圧巻演技でフリーを終えた。得点は自己ベスト(155・55点)を更新し、157・46点の世界最高得点を塗り替える158・13点、合計231・24点をたたきだした。

 16組が進出したフリーは、各グループ4組ずつが出場し、「りくりゅう」は最終前の第3グループ、12番滑走で演技した。演技を終えると涙を流し、約20秒のハグ。キス&クライで得点が出ると、三浦は今回はこけずに「ギャーっ」と叫んで立ち上がり、木原はガッツポーズ、その後、コーチと3人で抱き合った。

 テレビ中継で解説を務めた元五輪代表の高橋成美さんが「なんてきれいなんでしょう!」「すごい、すごい、すごい、すごい」「こんな演技、宇宙一ですよ」ともらすほどだった。

 SPではリフトにミスが出て5位と出遅れた「りくりゅう」。SP1位のドイツペアとは6・90点差、表彰台まで1・49点差でフリーを迎えた。過去、五輪ペアでの逆転劇は2018年平昌五輪、ドイツペアがひっくり返した5・80点差が最も大きい(現行の採点制度となった2006年トリノ大会以降)。最終グループを残し、史上最大の逆転劇を待つ。

 昨年3月の世界選手権を2季ぶりに制すると、今季は同12月のGPファイナルを3季ぶりに制覇。優勝候補として五輪に乗り込み、団体ではSP、フリーともに世界歴代3位のスコアをマークして1位。日本の銀メダル獲得に大きく貢献していた。

 初出場した22年北京五輪では、日本勢初入賞となる7位。表彰台なら日本フィギュア初で、金メダルはペア初。日本勢では2006年トリノ五輪の荒川静香、2014年ソチ、18年平昌五輪2連覇の羽生結弦以来、3例目の五輪王者誕生となる。

 ◆木原 龍一(きはら・りゅういち)1992年8月22日、愛知県生まれ。33歳。中京大卒。4歳からスケートを始め、シングルで11年世界ジュニア男子代表。13―14年シーズンからペア転向。五輪は高橋成美と組んで14年ソチ、須崎海羽と18年平昌、三浦璃来と22年北京に出場。174センチ。

 ◆三浦 璃来(みうら・りく)2001年12月17日、兵庫県生まれ。24歳。大阪・向陽台高から中京大卒。スケートは5歳から。15―16年シーズンからペアに転向し、市橋翔哉と組む。19年8月に木原龍一と新ペアを結成。幼少期に空手経験があり、得意技は回し蹴り。146センチ。