「広島春季キャンプ」(16日、沖縄) 広島の栗林良吏投手(29)が16日、“先発完投調整”で汗を流した。今春2度目のシ…
「広島春季キャンプ」(16日、沖縄)
広島の栗林良吏投手(29)が16日、“先発完投調整”で汗を流した。今春2度目のシート打撃登板後、ブルペンに直行。約20球を1セットとして計6セット、126球を投げ込んだ。先発を務める上で目指すのは、最後の瞬間に、マウンドに立っていること。9回を投げ抜く力を養いながら、開幕ローテ争いを勝ち抜く決意だ。
誰もいないブルペンのマウンドに、栗林が上がった。直前に、シート打撃で33球を投げたにもかかわらずだ。「完投」を見据えた、自らへの挑戦状。126球の熱投だ。
「やっぱり、もっと長いイニングを投げるために、というところで。すごく良い練習ができた。充実感もあります」。笑みがこぼれた。
当初から予定していた。ブルペンでは、1回を約20球と想定。投げ終えると少しの休息を挟み、再び腕を振った。6セットをこなし、球数は100球を超えた。
今年から先発に転向する。最後の瞬間までマウンドに立ち続けるため、体にムチを打った。「やっぱり先発をやる以上、最後までいけるに越したことはない。最後まで投げきれる投手こそ、先発として信頼されている証拠だと思う」。球数が増えることで、自らの現在地を確認することができた。
「最後の20、30球は出力を上げようと思ってもなかなか上がらなかった。体力不足」
シュート回転する球があったり、体が横振りになることで、腕が上がりきっていないときがあった。それでも100球以上を投げたあとの疲労感を取り除く方法も、経験が必要。「本当に良い時間だった」。見えた課題を、あとは克服していくだけだ。
昨季は、床田の6完投が両リーグトップタイの記録だった。分業制が進んだ現代において、完投する投手は決して多くない。「長い回を任せてもらえるようになりたいと思って練習している」。高みを目指す決意を、あらためて言葉に変えた。
シート打撃では打者10人に33球を投げ、2安打4奪三振だった。三振は、いずれも伝家の宝刀フォークで決めた。
新井監督は「フォークで、あれだけ空振りを取れるのは、ここ数年あまり見ていなかった」とうなずいた。右腕も「空振りを狙いに行ったときに空振りが取れた。ゾーンを狙ったときでも打者が空振りしてくれた。本当にフォークは良かった」。126球の熱投の心地よい疲労感と充実感を覚えながら、振り返った。
「毎日毎日、目標を持ってやっていきたい。結果でアピールするしかない」。横一戦の開幕ローテ争いを勝ち抜き、真っさらなマウンドに上がるため、栗林は腕を振る。