韓国選手を巻き込む形で転倒したストッダード(C)Getty Images 氷上の格闘技とも言われるスピードスケートで起き…

韓国選手を巻き込む形で転倒したストッダード(C)Getty Images
氷上の格闘技とも言われるスピードスケートで起きたアクシデントの余波は広まっている。現地時間2月10日に行われたミラノ・コルティナ五輪スケートのショートトラック混合リレーでの一幕だ。
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どうにも止まらなかった。混合リレー準決勝2組のレース終盤、混戦模様の中で先頭にいた米国のコリン・ストッダードが単独で転倒。これを3番手につけていた韓国代表のキム・ギルリが避けきれずに接触し、雪崩式に倒れた。
キム・ギルリは、なんとか起き上がって3着でゴール。レース直後にストッダードの“接触”に対する抗議したものの、救済措置は2番手以内につけている選手が対象となるため、最低は覆らず。結局、全体6位で終わった。
故意ではなかった。しかし、ストッダードは猛省。自身のインスタグラムで「私によって影響を受けた他の選手たちに謝罪したい」と投稿していた。しかし、これに対して韓国のファンから批判が殺到。「韓国にひざまずいて謝れ」「なんで君みたいな選手が代表なんだ」「恥ずかしい」という中傷と言えるメッセージが相次ぎ、コメント欄は閉鎖される事態となっていた。
心無い言葉に24歳の胸中はえぐられていた。現地時間2月15日にふたたびインスタグラムを更新したストッダードは「ワールドカップでのシーズンを通して、素晴らしいパフォーマンスを見せられたからこそ、私は2026年の五輪で複数のメダルを持ち帰られるという大きな希望と夢を持って挑んだ。だけど、それは叶わなかった」と書き出し、こう続けた。
「何が起こっているのか。正直言って分からない。自分自身に課したプレッシャーや期待に応えられなかったのではないかと思う私もいる。一方で、レースに出るたびに心身が消耗しきっていたとも感じる。今回の経験は信じられないほど不運なものだった。
特に、私は『よくこけるアスリート』として知られているわけではなかった。だから、何度も転倒してしまったことが恥ずかしい。しかも五輪という大舞台で何度も何度も失敗してしまった。それが恥ずかしい。私は世界にこんな姿を見せるつもりじゃなかった」
世界で批判を受けたことを「恥ずかしい」と受け止めたストッダードは、「この1週間、何度も私の苦しむ姿を見守らなければならなかった友人や家族に謝りたい」と続け、「これまで支えてくれたみんな、本当にありがとう。私らしくいられなくてごめんなさい」とひたすら謝罪の言葉を並べた。
ネットが発展し、アスリートとファンの距離がグッと縮まった。そんなSNS隆盛時代にあって耐えることのない中傷から選手をどう守るべきか。これはスポーツ界全体で考えなければならない深刻な問題と言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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