1軍のニュースだけでなく“虎の穴”具志川で奮闘する選手たちの気になる現在地を徹底取材する阪神2軍発の新企画。今回は福島…

 1軍のニュースだけでなく“虎の穴”具志川で奮闘する選手たちの気になる現在地を徹底取材する阪神2軍発の新企画。今回は福島圭音外野手(24)を取り上げる。育成契約3年目。勝負の1年へ、俊足を使った走塁と打撃技術に磨きをかけて、残り5枠ある支配下登録を目指している。

  ◇  ◇

 非凡な走力と高い身体能力、努力の跡は福島のプレーを見ていれば誰もが感じることができる。それでも支配下登録に至らないのはなぜか。

 課題は明確だ。昨季はウエスタンでチーム最多の111試合出場を果たしたが、打撃では打率・231、53安打と決め手に欠ける成績に落ち着いた。ただ、前半は打率1割台で推移したが、後半に持ち直していた。

 要因がある。「後半戦から監督が何を求めているかっていうのは考えるようになった。自分に何を求めているか、この点差で、この試合状況で、打席に立って何を求めるかということです」。セーフティーバントのサイン一つとっても、走者次第で送りバントを優先するような転がし方をする。早打ちをやめてみるなど、状況に応じた打席を送るようになった。きっかけは盗塁王が射程圏内に入り、出塁率を向上させるための対策を考えたこと。「そういうの(意図)を敏感にくみ取れるようになりたい」。“考える打者”になることで、打席でのアプローチの幅は格段に広がった。

 具志川スタートとなった今春キャンプでは実戦機会に恵まれている。14日の楽天戦(宜野座)では代走から出場。2打席に立ち無安打だった。「自分の体も進化している中で、感覚と体が一致していない。考え方も進化しなくちゃいけない」とさらなる向上を誓う。

 今季は巧打のドラフト3位・岡城(筑波大)や俊足が武器でタイプが似ている育成ドラフト2位の山崎(関西独立リーグ兵庫)ら、外野手のライバル2人が入団した。ここで負けるわけにはいかない。3月にはオープン戦が控える。支配下へ、絶好のアピール機会だ。「意識はしないようにしてますけど、上に呼んでもらえたら意識してしまうものなので、冷静にいきたい」と燃えている。

 今年は育成選手にとって一つの節目となる勝負の3年目。昨年11月の契約更改の際には「今まで指導してくださったコーチの方々のためにも、一日でも早くいい報告ができるようにしたい」と覚悟を語っていた。支配下は残り5枠。「勝負できると思う。気持ちで負けないように」。ケインらしいプレーで、今春こそチャンスをつかみ取る。