ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が16日、三塁手の栗原陵矢内野手(29)に「捕手再挑戦」させることを明かした。宮崎キャ…
ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が16日、三塁手の栗原陵矢内野手(29)に「捕手再挑戦」させることを明かした。
宮崎キャンプ第4クール3日目は捕手で全体練習に参加。投内連係、特守など見慣れない防具姿でプレーした。14年ドラフト2位で捕手として入団も、21年を最後に1軍では外野、内野で出場。5年ぶりとなるキャッチャー栗原の可能性を探り、実現すれば超強力打線が現実味を帯びる。
◇ ◇ ◇
見慣れないまさかの光景だった。本職三塁の栗原がレガーズ、プロテクター、マスクを装着。左手に捕手ミットをはめ、投内連係に参加した。南国の地で5年ぶりとなるキャッチャー再始動。シーズン中に「捕手栗原」が実現すれば超強力打線が形成される。報道陣を前に、小久保監督も胸を膨らませていた。
「超攻撃型のオーダーを組むには彼がキャッチャーに入って三塁は状態のいい選手が入る。一番強力な打線になる可能性を探るという意味で」
秘蔵プランだった。24年オフ。絶対的正捕手だった甲斐が巨人にFA移籍した。栗原は14年ドラフト2位で捕手として入団も、甲斐の存在から22年以降は内野、外野に専念。出場機会を求めてコンバートしていた。「(甲斐)拓也が抜ける時に実は頭にありました」。指揮官はすでにイメージを膨らませていた。
意思確認をした上での再挑戦だった。キャンプ中に宿舎の自室に呼び出し、2人でじっくり話し合った。「捕手」を打診したところ「キャッチャーとして勝負する気持ちは自分の中では消えているわけじゃないという話もあった」。栗原も「(捕手の未練が)ゼロではなかった。全力で頑張っていきたい」と奮起した。この日は大関の球を受け、午後からの特守でスローイング練習を繰り返した。防具姿で汗を流し「キャッチャーの感覚? 若干どころか、ほんとにゼロ」とブランクはあるが「ある程度、いい質を求めながらやりたい」と前向きだ。今後は三塁に加え、捕手練習も継続して行い、実戦でマスクを被る可能性もある。
捕手陣には、まさかの栗原参戦だ。海野、谷川原、渡辺らにとって強力なライバル出現となった。小久保監督は「刺激? なるでしょ。谷川原、渡辺陸も。海野が打てば一番問題ない話ですけど(笑い)」と相乗効果を期待した。
「捕手栗原」が実現するか-。リーグ3連覇、2年連続日本一へ新オプション適用を探っていく。【佐藤究】
<ソフトバンクの予想スタメン※捕手栗原バージョン>
1(指)柳田悠岐
2(中)周東佑京
3(左)近藤健介
4(一)山川穂高
5(捕)栗原陵矢
6(右)柳町達
7(遊)今宮健太
8(三)野村勇
9(二)牧原大成
【記者メモ】日本一に輝いた昨年10月31日だった。小久保監督は26年シーズンへ「チームの解体」を明言した。「同じことをしていたら勝てない。テーマは1度壊すです」と言った。リーグ連覇、5年ぶりの日本一も、チームの再構築を模索。現状維持は衰退につながる。変化を求め、常勝への道を探った。実際に柳町の一塁挑戦、さらにベテラン今宮に内野全ポジション指令を出した。常識にとらわれない変革を次々と打ち出していた。
栗原の「捕手再挑戦」も、小久保監督は「(テーマの)壊す一環でもありますけどね」と説明した。球団のリーグ3連覇は南海時代に2度。福岡移転後は1度もない。日本ハムをはじめ、今シーズンも他球団から追われる立場にある。同じことをしていても、V3を成し遂げることはできない。勝ち続けていくために、進化と成長への挑戦は止めない。【23~25年ソフトバンク担当=佐藤究】
○…小久保監督がキャンプ地のスタッフに感謝のプレゼントを贈った。球場のグラウンドキーパーや、警備、清掃員などに計120個の高級クッキーを差し入れした。「キャンプはみなさんの存在がないと成り立たない。感謝しています」と、頭を下げながらそれぞれの担当者に手渡した。丸いカンに詰められたクッキーには今季のチームスローガン「全新」の文字も刻印されていた。