<猛虎リポート>日刊スポーツの阪神担当が、チームや選手に独自の目線で迫る「猛虎リポート」。今回は新加入の伏見寅威捕手(3…
<猛虎リポート>
日刊スポーツの阪神担当が、チームや選手に独自の目線で迫る「猛虎リポート」。今回は新加入の伏見寅威捕手(35)の憧れの存在に対する思いに迫った。東海大でバッテリーを組んでいた菅野智之投手(36)は今季から米ロッキーズに移籍することが決定。捕手としての「軸」をつくってくれた先輩の背中を追いかけ、伏見も新天地で躍動してみせる。【取材・構成=只松憲】
◇ ◇ ◇
伏見は申し訳なさそうに「いやいや、僕が言うのはおこがましいです」と前置きした上で、先輩への憧れの心中を語ってくれた。
伏見 菅野さんはあの年になっても挑戦し続けている。すごくかっこいいなと思います。
伏見にとって菅野は1学年上の先輩。東海大では何度もバッテリーを組んできた。「本当にキャッチャーとして大事な部分を全て教わりました」。寮が同部屋だった期間もある。私生活からグラウンドまで、あらゆる面でバッテリーや捕手の極意を学んできた。
「教わりすぎて『これ』というのは難しいです」。先輩との時間は数えきれないほど刻んできた。金言を1つに絞ることはできない中で「ピッチャーを主体に物事を考える」という一例の中身を教えてくれた。
捕手がミットを構える位置や捕球の構え方など、投手に寄り添うキャッチャーたるものを学んだ。「極端な話でいうとミットの色とかもそうです。全員から『何色』と言われると、それは使い分けることはできないですけど『それぐらいピッチャーのことを思って』という」。投手目線の意見を緻密に教わり、伏見はプロ野球の世界に足を踏み入れた。「全部菅野さんが教えてくれました。それが軸になって今はやっているっていうのはあります」。捕手・伏見寅威の原点には菅野智之がいる。
伏見は昨年11月に島本との交換トレードで日本ハムから阪神に移籍。新天地が決まった際は菅野に連絡を入れ「おめでとう」と祝福された。菅野も米オリオールズからFAとなって今季からロッキーズでプレーする。かつてのバッテリーはお互いに新天地でユニホームを着る。
「本当にメジャーでもタイトル争いをするぐらいの活躍をしてほしいなっていう風に思います」。伏見はパ・リーグからセ・リーグに移籍し、日々相手チームや自軍の投手を研究中。視線の先には偉大な先輩の背中がある。