日本でも話題になるなど白熱するカーリング。その在り方が話題となっている(C)Getty Images 連日のように白熱す…

日本でも話題になるなど白熱するカーリング。その在り方が話題となっている(C)Getty Images
連日のように白熱するミラノ・コルティナ五輪で、カーリングの投球時に生じた“違反”を巡る事案が波紋を呼んでいる。
世界で論争となっている事態の発端となったのは、現地時間2月13日に行われた男子1次リーグ・カナダvsスウェーデンの一幕だ。第9エンドでマーク・ケネディ(カナダ)の投球に対して、スウェーデン陣営が違反行為に当たる「ダブルタッチ」があったのではないかと申告。これに反発した他でもないケネディが「俺は一度もそんなことはしていない」「お前は黙ってろ! おい、さっさと出て行け」と激怒。放送禁止用語を用いての反発が、国際中継に映し出されて波紋は広まった。
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紳士のスポーツとも言われるカーリングは、フェアプレー、リスペクト、自主性を尊重する独自の競技理念を持つ。ゆえにジャッジに関しては選手同士の“話し合い”が重視され、審判の介入が基本的には行われない。
その長年息づいた競技精神に、SNSを含めて世界的に“炎上”したこの騒動をキッカケにメスが入れられた。世界カーリング連盟は、現地時間2月13日に行われた試合から審判2人が巡回する形でジャッジ体制を強化。同14日には、女子のカナダvsスイス戦、男子の英国vsドイツ戦でダブルダッチの事案が確認され、それぞれ審判の介入によって違反が取られる形となった。
しかし、大会期間中の“改革”には選手たちから不満が噴出。現場からの反発を受け、世界カーリング連盟は同15日に再度ルールを変更。導入が決まった2人の審判は競技エリア内に待機させる体制を維持したものの、介入は「チームからの要請があった場合のみ」という限定的なものとなった。
五輪中にルールが二転三転する状況に、長年、「カーリング精神」の下でプレーしてきた選手たちからは不安の声が上がり続けている。奇しくも“不正投球疑惑”をかけられたカナダ男子代表のスキップであるブラッド・ジェイコブスは、母国の放送局『CBC』で「本当に最悪だ」と投げている。
「ジャッジに必要な訓練をまともに受けていないような審判が突然現れて、まるで焼け石を扱うかのように試合からストーンを取り去ろうとする事態は災難だ。これはどっかの州で行われている地方大会じゃない。オリンピックなんだ!ここに来てボランティアとして時間を割いてくれている審判や関係者たちには心から敬意を払っているけど、オリンピックで新しいことをするなら、もっと真剣に考える必要があった。僕らはここに来るために4年もかかっているんだ」
世界カーリング連盟としては、世界的に広まった批判に対する“対応”としてルール変更を行ったのだろう。しかし、その急すぎるやり方に選手たちから広い理解は得られていない印象もある。
果たして、重んじるべきは、さまざまな議論の中で育まれた「精神」か、それとも映像判定などの「改革」か。奇しくもオリンピックという檜舞台でスポットライトが当たったことでカーリング界での論争は続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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