4年前と全く同じだった。 高木美帆は500メートルの滑走順が決まり、ピンときた。 「流れが来ている」 2022年北京五…
4年前と全く同じだった。
高木美帆は500メートルの滑走順が決まり、ピンときた。
「流れが来ている」
2022年北京五輪のこの種目で銀メダルを獲得した時も、同じ4組目の滑走、レーンはアウトスタート。「だからこそ、強い気持ちでいこうと思えた」
ただの吉兆で終わらせない。
スタートから抜群の加速を見せ、100メートルを全体4位の10秒40で通過。北京で記録した自己最速を、0秒01上回った。バックストレートから最終コーナーへの移行もスムーズで、フィニッシュまで躍動感を失わなかった。
北京を再現するような好走は、この先の展開に大きな期待を抱かせる。4年前、5種目に挑戦した高木は、優勝候補の本命だった1500メートルで金メダルを逃した後、ワールドカップで未勝利の500メートルで好感触をつかみ、その後の団体追い抜き銀メダル、締めくくりの1000メートル金メダルへつなげた。
そばで支えるウイリアムソン師円コーチは「あの時と同じ流れにもっていけたら」。
本人もそのつもりだ。「種目ごとに勝ちにいくことと合わせて、大会を通してどこまで滑りの質を上げられるかを視野に入れている」
最大の目標にして最後の出場種目となる1500メートルへ、これ以上ない弾みがついた。(松本龍三郎)