先発に転向する広島栗林良吏投手(29)が16日、先発完投を想定してシート打撃とブルペンで計159球を投じた。登板前には1…

先発に転向する広島栗林良吏投手(29)が16日、先発完投を想定してシート打撃とブルペンで計159球を投じた。登板前には17球で肩をつくり、2イニングを想定したシート打撃に臨んだ。それぞれ5人と対戦し、計10人相手に2安打、4三振を奪った。さらにブルペンでは投手コーチに打席に立ってもらい、20球前後で間隔を空けながら126球をおかわり。「今日はブルペンでもすごくいい練習ができた。充実もありますし、課題も見つかって良かったなと思います」。日南キャンプ中盤には腰の張りでやや調整が遅れたものの、一気にギアを上げた。

近年は精彩を欠いたフォークの精度が高い。低めストライクゾーンから落ちる軌道で何度も打者に空を切らせた。4つの三振はすべてフォークで奪ったものだった。「空振りを取りたいときに空振りを取れましたし、(ストライク)ゾーンに狙ったときでも空振りしてくれた。これを維持したい」。後輩の滝田が床田に助言をもらった記事から取り入れた、リリース直前に力を入れる感覚が奏功した。

一方で投球の軸となる直球には物足りなさが残った。「まだまだ出力が上がって来ていない。フォークで空振りを取れなくなったときに苦しい投球になる」。ブルペン投球の終盤にはシュート回転する球も増えただけに、今後も球数を投げながら改善していく。

先発で勝負する以上、責任投球回の5回や6回でマウンドを降りるわけにはいかない。「先発をやる以上、最後まで行けるに越したことはない。投げられる投手こそ、先発投手として信頼されている証拠だと思う。そういうイニングを任せてもらえるようになりたい」。先発としてだけでなく、先発完投型を目指して調整していく。【前原淳】