フィギュアスケート・ペアのフリースケーティング(FS)が日本時間17日3時55分から行われる。世界王者「りくりゅう」こと…

フィギュアスケート・ペアのフリースケーティング(FS)が日本時間17日3時55分から行われる。世界王者「りくりゅう」こと三浦璃来・木原龍一組が、ショートプログラム(SP)5位から逆転の金メダルを狙う。実現すれば、日本フィギュア史上初のペア金メダルとなる歴史的快挙だ。

 

【画像】【ミラノ五輪】りくりゅう、SP5位から反撃へ 17日未明に悲願のペア金挑戦

 

15日のSPで、りくりゅうは73.11点を記録した。順位は5位。冒頭のトリプルツイストと3回転トーループは成功したが、得点源のリフトでバランスを崩し、レベルを取りこぼす痛恨のミスが出た。

演技後、木原は悔しそうにうなだれ、三浦は背中に手を置いてねぎらった。キスアンドクライでも2人は肩を落とし、なかなか顔を上げられなかった。木原は「なんでああなっちゃったかわからない」と振り返っている。

首位に立ったのはハゼ・ボロディン組(ドイツ)で80.01点。りくりゅうとは6.9点差だ。2位はメテルキナ・ベルラワ組(ジョージア)で75.46点、3位はペレイラ・ミショー組(カナダ)で74.60点。メダル圏の3位とは1.49点差で、厳しい位置からのスタートとなった。

だが、りくりゅうの逆転力を侮ってはいけない。今大会の団体戦FSでは、自己ベストを7.66点も上回る155.55点をマーク。世界歴代3位の記録を樹立し、日本の銀メダル獲得に大きく貢献した。

三浦は「今までやってきたことだけを信じて、一つ一つ丁寧に取り組めた」と振り返っている。序盤の3連続ジャンプが乱れた以外はほぼ完璧な内容で、3回転のスロージャンプは2本とも鮮やか。スピードに乗ったリフトは力強さも十分だった。

今季のペアFS得点では、りくりゅうの155.55点が世界ランキング断トツの1位。2位のハゼ・ボロディン組が149.57点、3位のメテルキナ・ベルラワ組が148.07点と、いずれも大きく引き離している。

 

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SPでのリフトミスは確かに痛かったが、その他の要素は高水準でまとめており、逆転は十分に射程圏内だ。首位との6.9点差は、FSの演技次第で十分にひっくり返せる範囲にある。

りくりゅうは2019年にペアを結成し、今季で7季目。2022-23シーズンには世界選手権、四大陸選手権、グランプリファイナルすべてで優勝し、年間グランドスラムを達成した。2024-25シーズンも四大陸と世界選手権を制し、名実ともに世界トップの座を確立している。

初出場の長岡柚奈・森口澄士組は19位でフリー進出の条件である上位16組に入れなかったが、若い2人の思いも背負い、りくりゅうがミラノのリンクで逆襲の舞を見せる。持ち前の爆発力とスピード感あふれる演技をノーミスで披露できれば、悲願の金メダルが見えてくる。

日本フィギュア界の新たな歴史が、深夜のリンクで刻まれる。