大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子運動能力検査が16日、東京・両国国技館で行われた。受検者は大…

大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新弟子運動能力検査が16日、東京・両国国技館で行われた。

受検者は大分・中津東高3年で今春卒業見込みの野島陽向(ひなた、18=二所ノ関)と、静岡・長田南中3年で同じく今春卒業見込みの芳野竜汰(15=佐渡ケ嶽)。2人は50メートル走やハンドボール投げ、反復横跳び、腹筋、背筋、握力、立ち幅跳びという7項目のメニューを次々とこなした。日本相撲協会が定めた基準をクリアし、即日合格した。

運動能力検査は、身長167センチ以上、体重67キロ以上(中学校卒業見込み者は165センチ以上、体重65キロ以上)の体格基準を満たさない入門志望者や、23~25歳未満で一定の実績を持つ相撲経験者以外などが対象。野島が163センチ、芳野が160・5センチと、ともに身長が基準に足りず、この日、受検した。

昨年の九州大会無差別級で、3位となった野島は「(前頭)藤ノ川関みたいに、小さくても相手の中に入って、前に出ていく相撲を取りたい」と、力強く語った。この日の50メートル走では7秒8を記録するなど、俊敏性も武器に番付を駆け上がることが夢だ。

プロップやフッカーなどを務めたラグビーと並行して、相撲をやってきた芳野は「昨日(15日)まで、1人で受検すると思っていて、2人だったのでよかった。師匠も見ていたので『落ちたらどうしよう』と緊張したけど、合格してよかった。ホッとした」と、うれしそうに笑った。合格発表後、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と握手を交わすと、一段と笑顔が弾けた。静岡県内で全国屈指の強豪相撲部、飛龍高に進む同級生も多かったが、飛躍的に力をつけるため、一足先にプロに進む決断を下した。

体の小さな入門希望者などを対象とした運動能力検査は24年に、12年ぶりに実施された。同年から2年連続で受検者は1人だったが、今年は再開後初の複数人となる、2人が受検した。2人は今後、28日に行われる通常の新弟子検査を経て、内臓検査の結果を待ち、問題がなければ、春場所初日の3月8日に合格が発表される。その後、同場所の前相撲で初土俵を踏む。