(15日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スピードスケート・女子500メートル) 全身で喜びを表現した。 3…
(15日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピック〈五輪〉スピードスケート・女子500メートル)
全身で喜びを表現した。
37秒27をたたき出し、女子500メートルで3位に入った高木美帆(TOKIOインカラミ)。
6日前、1000メートルで銅メダルを獲得した際は、「悔しさが湧き上がってきた」と複雑な表情を浮かべた。だがこの日、メダルの色は同じでも表情は対照的だった。
最終組が終わって表彰台が確定すると、破顔。両拳を握りガッツポーズ。ヨハン・デビットコーチに飛びつき、抱き合った。
2022年北京五輪で銀メダルを獲得した時の自己ベスト(37秒12)には及ばないものの、最初の100メートルは当時を0秒01上回り、自己最速となる10秒40で通過。
「ミスができないスタートを、2大会連続で決められた」
会心の滑りだった。
今大会は500メートルに出場しない選択肢もあった。今季は本腰を入れておらず、国際大会ではワールドカップの中の格下Bクラスで1回滑っただけ。ただ、「目標としている1500メートルに向け、大きな意味になるんじゃないか」と出場を決めた。
前日の団体追い抜き(チームパシュート)1回戦では「スケーティングが、いまいちハマりきらない」感覚があったという。一夜の間に氷を蹴るタイミングを見直し、好走につなげた。
結果は、自身の予想を超えたものだった。「今回は簡単にうまくいくと思っていなかったので、メダルを取り切れたことは素直にうれしい」
とはいえ、今大会は2個連続で銅メダル。これで満足はできない。「次のチームパシュートでまず、その流れを断ち切りたい」
悲願の金メダルを狙う本命の1500メートルを含め、残るは2種目3レース。「金メダルを取りにいく強い気持ちで挑む」。言葉に力がこもった。(松本龍三郎)